先日、読書をしようと思い立って書籍を購入したことは既にお伝えしました。
(門井慶喜 著「ゆうびんの父」です)
4㎝くらいの厚さの本を見ると、最後まで読めるだろうかと怖気ずく思いもわきましたが(昨日は非番だった事もあり)とにかく読み始めました。
寸暇を惜しんで読み進め、日付が変わった今朝の1時半頃読み終えました!
(我ながら速いじゃないの!?)
ゆうびんの父とは前島密(ひそか)という方のことで、郵便制度のみならず日本の文明開化に多大な貢献をされた方であることがわかりました。
本の大半(4分の3くらい)は彼の生い立ちと半生。
400頁を過ぎたあたりから初めて「郵便」という語句が登場します。
「飛脚」と聞くと、つい佐川急便を思い浮かべてしまいますが、「飛脚問屋」というのが郵便よりも鉄道よりも前からあって、小荷物や手紙を運んでいたようです。
幕府からの書状などは「定飛脚」という別の問屋が引き受けていたようです。
しかし、飛脚という仕事はそれを副業にしている人が多く、本業の仕事が来れば飛脚業は二の次になり、ことづけた荷物や手紙が紛失したり、届かないというのは日常茶飯事だったようです。
前島密氏は、手紙や荷物が全国へ確実に届くにはどうしたら良いか考えに考えた方でした。
語学が堪能でもあったので、イギリスからその方式を学んで郵便ポストの設置や切手の発行、消印なども導入したのでした。
郵便の創業が明治4年(1871)で、今日までその方式、呼び名が続いているのはすごいことだな!と思う次第です。
余談ですが、読書をして痛感させられるのは、己の語彙力のなさです。
読めない漢字、意味のわからない言葉の多いこと...
漢和辞典を傍に置いて引いたり、グーグルで検索したりしながら、じつに手間のかかる読書でした。
(例えば「点頭して」→頷いて、「路銀」→旅費、など)
でも、郵便の歴史がわかって良かった!
前島密殿の意志を受け継いで、私は今日も仕分け業務に勤しむ所存です!