10年後生存率がほぼゼロという不治の難病と闘っている茉莉(まつり)が中学の同窓会に参加した時、冴えない表情の元同級生・和人と再会する。

和人は会社を経営する父と義絶し独り暮らしをしているが、職も失い人生の意味を見いだせず、突発的に部屋の窓から飛び降り自殺を図る。

幸い傷は大したことはなかったが、収容先の病院で和人の親友に連れられ見舞いに来たまつりの前で弱音を吐き、まつりは「ズルい」と言い残して病室を去る。

しかしこの言葉で目覚めた和人は「やれることから始める」と焼き鳥屋のアルバイトを始め、お互いの親友たちとグループ交際を始める。
楽しい月日を過ごす中でどんどん引かれあって行く二人。
だが和人はまつりの残された命があと少しだということを知らない…。

実話に基づく作品で、流涙は必至だが決してお涙頂戴の映画ではない。
まつりが和人たちと過ごす短い青春を、四季の移り変わりとともに美しく描いている。
そして改めて命の大切さや健康の有り難さを教えてくれる、メメント・モリの映画なのだ。

この難しい役を完璧にこなしている小松菜奈という女優の凄さを初めて感じた。