先月に引き続きフォト・ジャーナリスト安田菜津紀さんの講演会を聴講するために、肥後橋の近畿ろうきんセンターに行く。
主催はCODE海外災害援助市民センターで、阪神淡路大震災で被災した人々を支援を受けた恩返しのために国内外の支援を行っている団体だそうだ。
だから「震災30周年を目前に」というサブタイトルの通り、安田さんの話は東日本大震災の時の陸前高田市の被災地の話題から始まった。
そしてご自身が学生時代に過ごしたシリアの状況や避難民、ガザの状況を自ら撮影した写真とともに紹介された。
どの話も得るものが多かったが、次の話が強く印象に残った。
シリアで家族とともに避難生活をしているある父親が「なぜ私たちはウクライナほど世界の注目を浴びないのでしょうか。目の色肌の色が違うからでしょうか。イスラム教徒だからでしょうか」といった。
これが「眼差しの格差」であり、もしかしたら「報道の格差・命や支援の格差」に繋がっているのではないか。
眼差しの格差をなくすためには、人災や天災に関わらずその被害に遭っている、遠いと思われる人々に心を寄せることであり、市民社会から声を挙げること、意思を可視化していくことだ。敷衍すればそれぞれが小さな役割を担って連帯していくことである。
安田さんのお話はいつも偏狭になりがちな視野を広げてくれる。


