
デパートで商品の一組の黒い手袋を買おうとして、同時に手を出した男女、ジョナサンとサラ。
お互いに譲り合うが、結局はジョナサンはサラに「購入する権利」を譲る。
それが縁で、一緒にパフェを食べたり、スケートをしたりして楽しい数時間を過ごす。
二人は心惹かれあうが、お互いに恋人がおり、今は出逢う運命ではない、
という結論となりその時は別れる。

数年後、お互いに別の相手と結婚を間近に控えるが、どうしてもあのひと時の相手が忘れられず、
親友に協力してもらいながら、探しあう。
やがて―。
アメリカンなラブコメディである。
ハッピーエンドになることが予測できるが、数年後の世界ではお互いにまもなく結婚する相手がいる、という高いハードルが設定されている。
特にジョナサンは数日後にハリーとの結婚
を控えているが、
ぎりぎりまでサラの行方を探し続ける。
ハリーを愛しているが、ハリーは「ゴッドファーザーパートⅡ」のような存在であり、
「パートⅠ」のサラを超えることはできない、と親友に回りくどい説明をするジョナサン。
そしてサラの影に肉薄するところまできて、結婚式の直前でハリーとの結婚を破棄してしまう。
このあたり、心情はわからなくもないが、ひどい男の身勝手ぶりである。

一方、サラのほうも最初の出会いの時、ジョナサンに名前も連絡先も思わせぶりの態度で、
なかなか教えず、「今は出逢う運命にない」と悟ると、あっさり行方をくらましてしまう。
にもかかわらず、こちらもぎりぎりになって、ジョナサンを探し始めるのである。
なら、最初から思い切って相手に飛び込んでいけばよかったのに…。
といってしまえばこのラブストーリーは成り立たないのだが、
お互いに結婚を誓う相手をあっさりと袖にしてしまう、というところが納得のいかんところである。

評価3。