博多座・舞台「千と千尋の神隠し」3回目、千秋楽 | champagne-bar-tritonのブログ 映画と観劇と浜田省吾

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福岡市にある、「シャンパンバー トリトン」のオーナーです

舞台を見に行って来ました!博多座にて。
また別のキャストで観劇。ついに千秋楽です!


博多座・舞台「千と千尋の神隠し」千秋楽

 


当然ながら「満員御礼」。全公演が「満員御礼」で大盛況でした。


今回の席は、3階最後方の左側ブロック、という最悪な席。
真後ろに立ち見客がいるという・・・。まあ仕方ない。
千秋楽に参加出来るだけでいい、と思って取ったので。

 


千尋はトリプルキャストで、ついに登場、上白石萌音さん。
ラストの3日間だけ参加、美味しいところを持っていきます。(笑)


萌音ちゃんが、やっぱ一番知名度が高いし支持されているしね。
彼女は可愛いだけじゃなくて、儚さと聡明さを持ち合わせている。


少女の成長物語でもある今作に、千尋の魅力は欠かせない。

無邪気で残酷なほどに素直で、一生懸命で応援したくなる。


そしてWキャストの湯婆婆に、今回は春風ひとみさん。
羽野晶紀さんは、だみ声を作り過ぎてて聞き辛かった。


今回、春風さんになって初めて、ちゃんとセリフが聞き取れた。
キャラ作りより、しっかり観客に届く演技って大事だと思う。


あと、カオナシがトリプルキャストで、この日で3人とも制覇。
カオナシの場合、顔が見えないのでダンスの違いを見るしかないが。


小尻カオナシは、ソロパートの部分がかなりスロースタート。
カテコで登場時からベールを脱いでいたのは、彼だけだった。


一番キレキレだったのは、森山カオナシだったと思う。
・・・素人が言うな、って話ですが、個人的な感想です。

 


やっぱり、何度見てもハクの増子くんが可愛い。真っ白で美しい。
雰囲気的に王子様っぽくもあるので、神である川の主にピッタリ。


これで見納めだが、作品的にも何度見ても楽しいし感動する。


八百万の神々の世界に迷い込み、両親とも離れ離れになった千尋。
まだ幼い千尋は、怖くて寂しくて、どうしたらいいのか分からない。


そんな千尋を優しく助ける、周囲のサポートが素晴らしい。


泣いていた千尋に、ハクが「いい子だからお食べ」となだめる。
神の世界の食べ物を食べて、人間臭さを消して馴染ませようとする。


だが人間がたった一人迷い込んだので、湯屋の人々に疎まれる。
それでも両親を助け人間界に戻るため、生きる力を呼び覚まし奮闘する。


次第に周囲も千尋の頑張りを認め、態度を変えて受け入れていく。
異質なものを排除しようとするイマドキ社会に、当てはまるものがある。

 


怪我をしたハクである龍を、何とか助けようと必死になる千尋。
苦まんじゅうを、「いい子だから食べて」と龍に食べさせる。
見事に逆になり、すっかりたくましく成長している姿が分かる。


自分を助けてくれたから、今度は助けたい、と勇気を出す。
こうして互いに助け合うから、愛と優しさが生まれるんだと思う。


クライマックスで二人が一緒に飛ぶ場面は、毎回感動するのです。
幻想的な舞台に、最もアナログな手法をぶつける愉快な演出。


感動と興奮でいっぱいになり、大盛り上がりでカテコに突入。
そこで萌音ちゃんから一言、「ありがとうございました」とご挨拶。


でも、これだけだった!期待した、千秋楽の挨拶はなかった。
まだ夜公演があるので、昼公演はいつも通りに終了してしまった。


1階と違い、3階席はスタオベしないんだね、それもビックリ。


千秋楽らしいお祭りムードを期待したけど、何も変わらなかった。
充分楽しめたし、全てのキャストを見れたので良かったけどね。