映画「GODZILLA×KONG 新たなる帝国」 | champagne-bar-tritonのブログ 映画と観劇と浜田省吾

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「モンスター・ヴァース」シリーズ最新作の超大作。
ゴジラとキングコングの二大怪獣が激突する。


映画「GODZILLA×KONG 新たなる帝国」

 


怪獣と人類が共生する世界で、地下空洞で暮らすキングコング。
時折地上に現れ、ろう者の少女ジアとは心を通わせている。


虫歯に苦しむなど、最強だが愛嬌たっぷりでどこか可愛い。
獣医のダン・スティーヴンス、ノリが軽くて場を和ませる。


未確認生物特務機関「モナーク」は、地上のゴジラを監視。
地底の動きも調べる中、ある異常なシグナルをキャッチする。


そこでコングと共に、未知なる地底の世界に突入していく。
地上と地下の世界が交錯し、新たな未知の脅威が出現する。


完全に主役はコングで、コング目線で物語は展開していく。
ひたすらコングが戦っているばかりで、繰り返しに感じた。

 


ゴリラの集団がおり、邪悪なゴリラが地底界を牛耳っていた。
他にも色んな怪獣が登場するが、ほぼゴリラ同士の戦い。


肉弾戦は迫力があり面白いが、単純過ぎて飽きてしまう。
いつになったらゴジラと戦うのかと、出番の少なさに驚いた。


地上では、世界を股にかけて移動し破壊の限りを尽くす。
地球規模の壮大なスケール感があり、超大作感が味わえる。


雄大な大自然の中で暴れまくる、映像美は素晴らしかった。
素早く走るゴジラの姿は斬新で珍しく、ユニークで良かった。


戦いの過程でコングは右手を負傷し、大きな痛手を負う。
そこで人間が補助具を装着し、コングを助けるのも面白い。


コングは人間の味方として描かれているが、ゴジラはいかに。
クライマックスでようやく登場し、激しい戦いを繰り広げる。


最初こそ交戦するが、いつしか敵は共通となり共闘する。
コングとゴジラがタッグを組むという、奇跡の夢の競演に。


タイトルがVSではなく、×になっている理由が分かった。
ライバルであり因縁の相手だった彼らが、一線を越えた先は。


時に人類の脅威であり、希望にもなる存在により救われる。
新たなる帝国を築くラストに、愛とリスペクトを感じた。


ゴジラの活躍は少ないが、コングを含め魅力的ではあった。
そんな怪獣バトルが楽しめる、SFファンタジーの娯楽作。


エンタメ性は高いが、ハラハラ感はなく途中はやや退屈。
既視感があり、最初の頃ほどワクワクしないのが惜しい。