今、私は日本にいます。

 

あっという間の訪問でした。

長いようで短い…

けれど、一つ一つの出来事が、毎日が、

心に残る日々でした。

 

そして、これからの私の人生をどう彩るのか…

たくさんのことを示してくれた滞在でした。

 

短い日々ではありましたが、確実に、

私の中の何かが変わったような気がしています。

 

大きく変わったのは、仕事に対する考え方です。

 

今思い返すと、以前の私は文字通り、仕事に忙殺されていました。

あきれるほど、自分がすべきことを後回しにしていました。

そして、自らの身体さえも結果的には痛めていました。

 

それは本当に、愚かしく、ばかばかしいことでした。

 

今の職場を離れることはなかなか確率的には低そうですが、

まったく可能性がないわけではありません。

 

また、今の職場にしばらくいるのならばなおのこと、

あえて距離を置き、自らのすべきことに集中すべきだと思いました。

 

私のすべきこと、それは、やりかけの私の夢を全うすること。

そして、愛する人を精一杯愛すること。

 

これは、私にとっては「挑戦」です。

つい、目の前の仕事に振り回されてしまいます。

 

そうではなく、一歩離れ、留保し、冷静に対処するべきなのです。

仮に、それが今までの私の職場での評価を貶めるとしても、です。

 

私には、夢がある。それはきっと、神様から授かったミッションと思えば、

仕事など二の次なのだ…そう言い聞かせ、貫いてみたいと思います。

 

私にたくさんのことを教えてくれたあの国に、あの国の人々に、そして

あの国の神様に感謝して。

 

日本という国で、前に進んでいこうと思います。

 

 

 

同じトピックで別の記事を書いたことがあるかもしれませんが…

 

私が現在滞在している町は、大昔にも一度住んだことのある町だ、と

どこかで語った気がします。

 

けれど、大昔に住んでいた時に頂いたご縁が、今でも続いていることに

驚かされています。

 

当時、私と同様に日本からやって来たうちの3人が、今もこの町に住み、

家庭を築き、仕事をしています。

 

当時お世話になった現地の方数名も、いまだに何かと私の面倒を見てくれています。

 

そしてお互い、しみじみと、年を取ったものだと日々語り合っています(笑)

 

会うと一瞬で数十年前に引き戻されつつも、皆、着実に年を取っているわけで…

こうやって笑って語り合えるのも、あと何回?
ひょっとすると、もしかして、これが最後になるかも…?

 

そんなことを思いながら、この記事の下書きをしている間に、

現地の方の一人がお亡くなりになりました。

 

ああ、本当に、人生は一期一会なのです。

いつもきっと、これが最後なのです。

 

だから、ご縁のあった人には優しくしたいものですね。

出来る限り、笑いあうような記憶が増えた方がいいですね。

 

今年の私のテーマは、何かを書くこと、と思っていましたが、

人生の約半分まで来た今、人生のはかなさ、一期一会を学び、

今後、自分の人生をどう彩っていくのか…

ということも勉強する機会を与えてもらっている気がします。

 

自分を大切にしながら、大切な人を大切にしながら

私らしく生きよう…と思った日でした。

 

 

先日、日帰りの小旅行へ行ってきました。

 

今までずっと気になっていたけれども、中々機会がなくて訪れていなかったところ。

 

今回、行くかどうか迷ったのですが、この国に来ることはもう二度とないかもしれず、

仮にあったとしてもその町には行かないと思われたので、思い切って出かけることに。

 

日本でいう、新幹線と特急を乗り継いで、片道約4時間の旅。

景色は、段々寂しくなって行って、予想通りの曇り空。

 

ああ~、間違えちゃったかなぁ…

こんなに、お金と時間かけて、来るほどでもなかったのかな…

 

と、一瞬思いました。

 

行先は、その町の大聖堂です。

宗教改革による破壊を免れた教会…とありますが、そういうことは私にとって

あまり問題ではなく、ただ、ずっと前からこの町をじっくり見たことがなかったことと、

この大聖堂の名を聞いた時から、なぜかずっと心に引っかかっていた、

というのが訪問の動機でした。

 

着いてみると、私が現在住んでいる町の大聖堂よりも、かなり小さいものでした。

私の町の大聖堂は、欧州でも屈指の規模なので無理もないのですが、

あれま、もう少し大きいのかと思っていた…

 

と、椅子に腰かけ、十字を切った瞬間でした。

正面のステンドグラスから、とてつもなく温かい波のようなものが

押し寄せてくるのを感じ...

涙が溢れそうになってしまいました!

 

すごくびっくりしたのですが、その温かさというのは、

歓迎とか、歓待とか、そういうもののような気がしました。

 

そして、正面のステンドグラスに描かれている姿を見つめました。

そこには、4人の使徒が描かれていました。

いわゆる福音書記者のことのようです。

 

今思い返しても、あれだけの温かい何かを感じた教会はちょっとありませんでした。

地元の人々に愛され、かなり神聖な場となっているようにも思いました。

 

思いがけない出来事に本当にびっくりしましたが、

帰り道、疲労しているにもかかわらず、私はとても満たされた気分でした。

ひょっとすると、この訪問は、今回の私の滞在の目的の1つだったのかもしれない…

とさえ思ったほど、なぜか心が軽くなっていました。

 

「なぜか気になる」ということは、「気のせい」であったとしても、

あまり見過ごさない方がいいのかもしれない…

そんなふうに感じた、思いがけない出来事でした。