あけましておめでとうございます。

気が付いたら、年を越していました^^;

 

さて、前回の奈良旅行の続きです。

無事に奈良駅で乗り換え、西ノ京へ向かいました。

 

目指すは、唐招提寺。

 

駅からの道は、ずっと薬師寺の塀を右手に、

大きな並木を左手に進んで行きます。

 

狭い道路をバスやトラックも通るのですが、ほどよい距離でした。

 

門前に立つと、その景色に、あれ、やはり来たことがあるかも…

と、うっすらと思います。

 

しかし、門の中は全く覚えておらず。

入ったとたん、真正面に見えてくる金堂、

そして金堂へ繋がる広々とした参道に、何て優雅で素敵なお寺なのだろう、

と思いました。

 

お詣りする人たちも、優雅にのんびり歩く大人ばかり。

大人のお寺ですね?(笑)

 

そして、いよいよ金堂に近づくと...

 

ひっそりとはしているのですが、どーーーん!と、

大きな三体の仏像、そしてやや小さめの四天王像があります。

(四天王のうち2点は東京へ出張でした)

 

もうとにかく、その三体の大きさに、ひゃあぁぁぁ~~!と大興奮!

 

すごいすごい!大きい!こんなに大きな仏像が、国宝が、

お堂に所狭しと並び、しかもいわば開けっ放し。

すご~~~~い!!!!

 

と、超感動してしまいました。

 

仏像と言えば、もっと大きな、鎌倉や東大寺に大仏様がおられるのを

勿論知っていますが。

 

とにかくこの時は、その大きさに圧倒され、こんなに素晴らしい仏像が

おられるなんて、やっぱり奈良はすごい!と、大興奮してしまいました。

 

お目にかかれたことが嬉しくて、何度も何度もうろうろしてしまいました。

 

そして、もう一つは、鑑真和上の御廟。

 

鑑真様、ようこそおいでくださいました。

日本に仏教の戒律をもたらしてくださり、本当にありがとうございました。

 

また、鑑真和上を支えたそのお弟子さんたちの愛の力にも、

本当に頭が下がる思いです。

 

本当に、感動して涙なしにはお参りできないなぁ、と思いました。

 

唐招提寺のことを詳しく知るには、やはりなんといっても井上靖氏の『天平の甍』でしょう。

これも、涙なしには読めない素晴らしい作品ですよね。

 

感動の唐招提寺、大好きになりました。

 

 

 

さて、いよいよ出発の日。

何事もなく、スムーズな出発…だったはずが、突然、

電車が急停止しました。

 

なんでも、前を行く電車が異常な音を探知し

急停車して、それに伴い周辺の電車は全て緊急停車中とか。

 

そこで、はっと思い出しました。

この路線は、それはもう、

「定刻通り走らない」ことで悪名高き路線。

 

定刻通り走らないのは、かつて私が訪問していた国の

十八番だと思っていましたが、ぬかってました、

この路線も、やれ強風だ、やれ大雨だ、やれ大雪だと、

とかく定刻通りに走れない路線だったことを忘れていたのです。

 

迂闊にも、京都駅乗り換え時間は10分弱。

 

関西の私鉄・JRは、私にはとても複雑で理解しがたく、

だからこそ特急を求めたのになぁ…

この次の特急はあるだろうけど、西ノ京に停まるとも限らないしなぁ…

一時間後、とか言われてしまうと、時間が減ってしまって困ったなぁ、と思っていました。

 

うーん、こんな時こそ神頼みすべきかな。

なんて思って祈りつつも、何の反応もなく(当然か)、

ただ停車時刻が過ぎていく中で。

 

しばらく経った後、唐突に、

「大丈夫だ」という、野太い、確信めいた声が聞こえてきました。

 

いやだってね、全然大丈夫じゃないよ?

もうすでに、10分切ってるしさぁ。

とはいえ、たかが10分だし、JRと私鉄間で、

こうした遅延のための変更なんて出来んのかね?

 

と、ようやく、定刻の10分遅れで電車は京都駅に。

もはや急ぐ必要なしと、ゆっくり歩いて私鉄駅に行き、

みどりの窓口でもらった遅延証明入りの切符を見せ、説明すると…

 

いともあっさり、変更ができました。

それも、次の西ノ京行の特急は幸いにも30分以内に出発予定でした。

 

そうか~、こうした変更は、JRと私鉄が頻繁に走っている京都では

珍しくもなんともないことなんだね。

それにさすが私鉄、近鉄はとても親切でした。

 

かつて、同じようにこの路線の特急が遅れ、

新幹線に乗り継ぎできなかったときがありました。

最初の特急は、返金の対象となる大幅な遅れだったので、

新幹線乗換駅の窓口(JR東○)にて返金の手続きをしようとしたところ、

それは(その特急を走らせている)JR○でしか出来ません、と

にべもなく突き放された経験がある人間としては、

これは進化というべきか、何というべきか…

 

とか言いつつ、京都駅で少し時間があったので、お弁当を買い、

特急の車内でやや早目の昼食を済ませました。

 

これがまた功を奏し、結局奈良の滞在時間は全て仏閣巡りに注ぐことができました。

そして結果的には、「大丈夫だ」との声の通りだったのでした。

 

 

 

 

先日、有休をとって奈良に行ってきました。

 

今年の春、海外出張の前に行きたかったのですが、

どうしても多忙で時間が組めず、ようやく念願かなっての訪問です。

 

今回は日帰りなので、京都、奈良のいずれにしようか、と迷っていました。

家族は、奈良の方が(若干空いていて)良いのではないか、と言ってくれました。

また、目当てのガイドブックを本屋さんで探しているとき、

京都の本は見つからずも(こんなこともあるのですね)

奈良の本は見つかったので、心が決まりました。

 

日本の国宝の半数が集中している奈良。

まずは、写経でお世話になっている薬師寺さんへ行こう、と思いました。

 

グーグルマップを見ていると、すぐ隣に唐招提寺さんが。

すると、家族が「唐招提寺はいいよ」、お勧めであると。

 

はて、唐招提寺、行ったことがある(家族によると)らしいが、

どなたがご本尊で…?

見ると、あの鑑真和上だとおっしゃる。

 

鑑真様、日本史の教科書に必ず出てくる、光を失ってでも

日本に仏教の教えをもたらすとし、ついに日本へ渡ったという、あの超有名なお方ですね。

 

今の私には、鑑真様にひどく魅せられるものがありました。

目的を達するために見知らぬ異国に訪れる。

そして、なおその異国にて骨をうずめるなどと、到底私にはできない…

鑑真様にお会いしたいと思ったし、揺らぎない信念に尊敬の念が混みあがり、

感謝を伝えたいと心から思いました。

 

これで、心が決まりました。今回は、唐招提寺と、薬師寺を

訪問しよう!

 

長くなってしまったので、続きは後ほど。