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ホワイティが目覚めたのは
ホテルの医務室だった。
プリンとてんが 心配そうに顔を覗き込んでいた。
「何があったの？」
「暗闇から猫が飛び出してきて
君が切られたんだ。脇腹をちょっと切ったくらいだから
命に別状はないけど
暫く安静にしていなきゃいけないよ。」
てんが答えると
プリンは大粒の涙を浮かべ
「わたし、わたし ティティ子が死んじゃったのかと思った。
よかった、よかったよぉ。」
大丈夫だと言われても
ホワイティの意識が戻るまで 不安で仕方なく
ずっとこらえていたものが あふれてきたのか
布団につっぷして 大泣きするのだった。
こんにちは。チャンプです。
ポチっとしてもらうと 励みになります。
猫は気配に敏感だ。
飲めや歌えの大騒ぎの音も静まり
皆はなにが起こったのか ささやきあっていた。
もう隠すこともできないだろうと
ホテルの支配人”夢夢”が
ステージに現れた。
「皆様、昨夜絵が盗まれました。
１９点全部でございます。
私共は直ちに警察に連絡し
警備システムを作動させました。
登録していない者が近づくと 警報音のなるタマジャーを
ホテル敷地に敷きつめ
窓に触れば電撃を放ち 瞬時に合わせガラスの中に入っている
強化フィルムから レーザー網を張り巡らせ捕獲する
フィンドーを作動させました。
壁にかかっている絵は
監視システムでございまして
何かあればただちに 敵に攻撃できるようになっております。
こちらが警官の 上林さん
と 
モドキさんです。」
警官がきびきびと頭を下げてあいさつした。
「ご集まりの皆様、互いに顔と名前をよく覚え
見知らぬ猫には 決して近寄らないようにお願いします。
奴らは狂暴です。
何をするかわかりません。
先ほど お客が襲われ怪我を負いました。
ホテル周辺には 自動捕獲装置を配備しておりますので
決してホテルより外へは 出ない様にお願いします。」
「奴らって 誰ですか？」
湖町のシロが尋ねた。
警官が支配人に顔を向けると
夢夢は かすかにためらいを見せながら
意を決したように話始めるのだった。
「もう 何百年も昔のことでございます。
猫が数匹連れ去られました。
船で運ぶ間 書物を食い荒らすネズミを
退治するためでございました。
遠い外国へと連れ去られた猫は
帰ることはございませんでした。
ある日 百年ほど前の事
海を渡って猫がやって参りました。
体中に傷を負い あるものは毛のほとんどがなく
あるものは手足を引きずり
荒い息をして
片目の者もいく匹かおりました。
土地の者が助けようと近づくと
来るなと言うように 低いうなり声をあげ
威嚇するのでございます。
それでも何とかしてあげようと
布やら水やら食べ物を持って来ても
口を付ける様子もなく
シャーでもなく
ただ静かにうなるのでございました。」
中には小さい子もいるようでしたが
決して近寄ることが出来ません。
彼らはいつの間にか 山奥へ
入って行ったのでございます。
あとにわずかに残された 紙きれや木箱から
かつて連れ去られた外国から
渡ってきたことが わかったのでございます。」
夢夢は顔を引きつらせ
いかにも無念という様子で
声を絞り出した。
「絵には厳重な警備を敷いておりましたが
奴らは怪我をもいとわず
盗み去って行ったのでございます。」
「かつて、あまりにも痛ましい状況でしたから
彼らは死んだと思われていました。
ところが時々 ホテルへ見えた方が目撃されることがあって
この土地へ現れた時も 従業員が見かけた時も
ガルｳー、ガルｳーと低く短くうなるもので
次第に ルー一族と呼ばれるようになりました。」
”空”は屈強で 誰よりも強く
ホテルの警備員でもあった。
普段はガーデンの世話をしているが
ひとたび事が起これば 戦闘力が飛びぬけていて
時々警察にも 戦闘指導をしに行くほどだ。
ルー一族とは何度か出くわしたが
一度も戦うことはなかった。
相手が悪いとも思ったのかどうか
威嚇はするが 襲いに来ることはなく
いつも煙の様に消えてしまうのだった。
猫の中でも一番俊敏な空が 捕まえることが出来なかったのである。
目つきが悪く
怒りを身にまとって暮らしているような
恐ろしいルー一族に
襲われたとか襲われなかったとか
襲われたものがはっきりと出ては来なかったものの
体の芯からの恐怖を感じさせる ルー一族の不気味さに
誰もが恐れを感じていたのだった。
パンが美味しそうっていう方が 結構おられました。
なのでお応えして 特別サービス( ´艸｀)
棕櫚竹さんの小鉄ちゃん
猫cafe屋さんのてんちゃん
黒い子は わかりにくいね。
デカさんのももちゃん
猫cafe屋さんのちくわちゃん
お話が進む間に掲載した子以外に
パンにしてとか、ミルクがいいとかあれば
作ります。
お申し込みは このお話を読んで下さった方は
どなたでもOKですが、
２点まで パンかミルクかを選んで
こちらの記事に コメント下さい。
締め切りは１６日までにお知らせ下さい。
（アメーバの画像登録が
なかなかできなくなっているので
たくさん作れません。
なんか１枚登録したら３枚でたり ややこしー）
使って欲しい画像があれば
リブログなどでお知らせ下さい。
チョークアートとコラボ下さった猫ちゃんは
こちらで登録の画像を使わせて頂きますね。
そして
棕櫚竹（シュロチク）さんが作って下さった画像。
お菓子がい～～～っぱいです。
チャンプご満悦です。
ありがとう～～～。
動画も作って頂いたのですが
連続重いブログになっているので
また後日 ご紹介いたしますね。
ハロウィン素材はこちらでお借りしています。
ずっと以前 何か月も前に描き始め
途中でやめたまま 描けずにいたのですが
せっかく描き上げた子が
いつの間にか にじんでしまっていて。
はやく完成させた方がよかったのかな？
お花がね、違うと思って。
四つ葉のクローバーを入れようとは思ったのですが
ほかのお花の取り合わせが 思いつきませんでした。
どんなお花が よかったのかな～？
手前はシーちゃん。
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posted by (C)パパメイアン
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写真整理が追い付かず休止中。
メインブログの方に載せています。
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