恩田陸氏の本は初めて読みました。

「塚崎多聞」シリーズももちろん初めて知りました。

話は単純と言ったら失礼になりますが

友人4人で喫茶店で怪談をするお話です。

喫茶店も京都から始まり神田や神戸と

いろんな喫茶店が出てきます。

さすが作家さんと思うのはその場の雰囲気が

自分もそこに存在する様な気にさせてしまう。

喫茶店の名前は出てませんが多分サイトで調べたらでるでしょう。

写真を見ながら読むのも楽しみになるかもしれません。

で怪談なんですが。。

例えばビジネスホテルでのクローゼットが

閉めると光が出てきてなんとなく人影が見えるとか

知り合いの刑事から聞いた話で

ある別荘でそこの主がいない。

近くにわんちゃんがいてそのワンちゃんに導かれて行った先は

その主が車の中で自◯をしてた。

そこにはさっき誘導されたワンちゃんも一緒に

◯んでた。とか。

すんごく怖くはないですが

少しだけ涼しくなる気分になるのは良いかも。ですねー

でもでも。。

最後の著者の後書きが1番怖かった。。

「この小説の話は殆ど事実です」。。。



平野啓一郎氏の本も初めて読みました。

日常で起こるブラックユーモア的な短編。

これはハマりました。

面白かったです。

ワタシ恩田陸氏より好きですね。


最後の短編

「ストレスリレー」

ある企業の駐在員が日本から呼び出しをくらう。

不安な気持ちになりながら空港のコーヒーショップで割り込みされて嫌な目にあう。

日本につき空港の蕎麦屋で理不尽な扱いを受け

店員に怒鳴ってしまう。

その店員は精神的に弱い女性でかなりショックを受け

母親に何時間も泣きついてしまう。

疲れた母親に郷里の友人から同窓会の返事の催促が来たが

ウザくて着信拒否にしてしまう

その同窓会の幹事の女性はそれにムカついて

同僚を誘うが部下のその1人がその愚痴を聞いて

その女性に対する怒りが収まらず

全く違う記事に反応した教授にネットで暴言を吐いてしまう。。

まだ続きますが怒りやストレスがリレー形式で

日常に流れてるというお話。

いやーーこれ。ある。ある。ある。ある。笑笑


ワタシも昔よくムカついてました。

よくトラブってました。

ちょっと自分に対しての反省も含めて面白い小説でした。

が最後の最後が噛み合わない文章がありました。

え?これって読者にストレス浴びせてる?

とちょっとうがった見方をしてしまいました。

刺激的な小説でした。



MEGUMIさんの演技は好きです。

美容に関して疎いんですが

チト読んでみましたー

一時間くらいで読めます。

精神的に大変な時期を経て現在に至ってるので

お金掛かってるなー

とか

夢実現か。。とか

いろいろな読み方があるけど

さっきも書いた様に美容に関してはまるでわからないので

こういう本も読んで少し吸収することも

ヨシかなぁとも思います。





読んでて辛くなってきた。

でもすごく面白かったです。

5人のお母さんの物語。です。

特に

一話目セメタリー

は背中がゾゾゾゾと騒いでるのが感じるほど

しんどくておもろかった。


セメタリー(墓)

あるサザエさんのような平和な家庭が舞台。

父母 じいちゃんばあちゃん 女の子男の子の6人家族

男の子から見た家庭は太陽のような明るいお母さんが家庭を守ってると思ってた。

年月がたち父母夫が亡くなっていく。

コロナ禍で葬式にも出られなかった成人になった息子は

落ち着いた後に母に知らせず家に帰ろうと思った。

あーその前に墓参りをしようと思ったらお墓は跡形も無く更地になっていた。

また家に戻ると表札は母の旧姓の表札だった。。


奇しくも今朝のニュースで出生数70万割れとのニュースが出ましたが

母は母性の塊だといまだに日本人(特に男性)は

思ってるんだろうなぁ。。

このお母さんの行動気持ちなんだか痛いほど分かりますね。


他の短編集も衝撃的で面白かった。

「ワンピース」での頭がすごく良かった長男の話。医大に受かって親戚一同でお祝いした話。

我が家は全くご縁が無いのですが

もしそうなら我が家でもそうするでしょう。

その息子が医者になりうつ病になり崩れていく。

で最後はろくでもなかったいとこと再婚する話。

程度や場面が多少違ってもどこの家庭にもありそうな話です。


結論。マザーって本当に大変。

犠牲の精神で成り立ってると思う。

って今になって母親ってそうなんだなぁと改めて気づいたので読んでて

辛くてしんどかった。

まぁホラー映画見て寝られなくなるよりいっか。笑笑