父の十三回忌 | おいしく美しく in京都

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タイトル通りおいしいもの、きれいなものが大好きです。

京女の私が日々の中で経験、体験したおいしいものやきれいなものを紹介します。




昨日は、父の十三回忌でした。


あいにくの雨でしたが、お寺で法事を済ませ、お墓で読経もしていただき、


滞りなく終わることができました。



その後実家(今は弟家族の家です)へ戻り、仏壇で手を合わせていると、


ふとそばにすごく古いアルバムアルバムが数冊置いてあるのを見つけたので、


中を見たら、祖父母のアルバムと、


両親の結婚式前後のアルバムだったのです。



祖父母のアルバムは、父が亡くなった時に


遺品を整理していて見つけたことがあったのですが、


両親のそれは初めて。


しかも、アルバムの箱には、父が母にあてた手紙も入っていたのです手紙




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手紙は、姉を出産するために、

滋賀県の実家に帰った母に宛てたものでした。

まだ結婚して1年目で、初めてしばらくの間離れて暮らすことになって、

とても寂しがっている様子の父のことが書かれています。

そして、寂しいという内容だけではなく、本当に母のことが

大切で大好きで仕方なかったんだろうなということも伝わってきますclover*


そして驚いたことに、



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全ての手紙にではないんですが、何通か最後の便箋に、

こんな風に母と生まれてくる子どもを思う気持ちを

俳句にして書いているのです。

私たちの知ってる父は、こんなこと書く人ではないんです(笑)。

もちろん、手紙自体にも驚いたぐらいですし、

父がこんな高尚なことをするとは!と(笑)。

字のきれいさにも驚きましたけど(笑)。



手紙のすべてに目を通しましたけど、

本当に母は父に愛されていたんだなあと、

とてもうらやましくなり、同時にとても泣けてきました。

私たちの知ってる両親は、苦労に苦労の末亡くなったので。

亡くなる直前は、2人とも病気に苦しみましたし、

金銭的にも苦しんでいました。

辛かっただろうという思いしか残ってなかったので、

若かった頃、新婚当時の父の気持ちを知って、

昔は本当に幸せだったんだろうなと思えて、

少しホッとしました。

でも、親孝行する前に亡くなってしまいましたからね…。



私たちの知っている父は、とてもしつけに厳しくて、

仕事が忙しくよくお酒を飲む人だったので、

家にいたら常に寝ているイメージしかなかったので(笑)

あまり好きじゃなかったんです。

あまり話をする人でもなかったですしね。


父の思い出で一番心に残っているのは、

私と夫が付き合っていた頃、夫が横浜の会社へ出向になった時に、

京都駅で見送りしていると、

父が新幹線のホームまでやってきて、

お守りを夫に渡してくれたことですお守り

その時は、もう結婚するつもりでうちの両親にも挨拶に来てくれたこともあり、

当時彼氏だった夫のことを両親とも気に入ってくれていたので、

父のこの行動に至ったわけだと思います。

私も突然現れた父を見て、すごくびっくりしましたが、

とてもうれしかったのを覚えています。


他にも、父が亡くなってしばらくした時、母から、

「お父さん、ほんまに優しかってんで。

前に、冬の寒い時ベランダで洗濯物干してたら、

『手が冷たいやろう』って、洗面器にお湯入れて

持ってきてくれはったことがあるねん」

ということを聞いて、涙が止まらなくなりました。

実家のベランダは、庭に建てられた物置小屋の上にあるので、

洗濯物を干すとき、一旦外に出て物置小屋まで行き、階段を上って

高いところまで行かないといけないんです。

それで、真冬はすごく寒いだろうと思って

そんなことをしてくれたそうです。

本当に、母にはとても優しかったようですclover*

でも、それも亡くなってから知ったんですけどね。

生きてる時に教えてくれたら、もっと見る目が変わったのに(笑)。



そんな父の若かりし頃。


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21歳の時の写真です。

これ見てまたびっくりなんですが、

昔は結構男前だったようで(娘が言うのもなんですが(笑)

どこかやっぱり、弟と似ています。

ちなみに祖父ですが、


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祖父も男前だったんです!

ちなみに、父は自分の叔母(自分の母の妹)のところへ養子に行ってるので、

祖父と父は血は繋がっていません。

祖父は、ものすごくお金持ちの家の人だったらしく、

私の実家も割と大きかったですが、

(世間一般の‘並’かも知れませんが(笑)

元々住んでた家は、祇園祭の時に屏風や家財道具を披露するというような

家だったそうで。

子どもの時それを母から聞かされて、

「お金、残しといてくれたらよかったのに…」

とよく思ったものでした(笑)。




とまあ、長々と自分事を書いて、失礼しました^^;。

どうしても、思い出や思ったことを残しておきたいと思ったので、書きました。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございましたバラ