ツリバナ/ガクウツギ/マユミ | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

ツリバナ/ガクウツギ/マユミ

初夏の木々は深い緑に覆われています。

色んな花が咲いていますね♪

マユミ

マユミの花はニシキギの花に似ています。まぁ同じ仲間なのですからね。どちらかに同定するには…

《マユミ》の花は花期は5~6月。

本年枝の根元近くから、長さ3~6cmの柄のある集散花序をだし、直径約0.8cmで淡緑色の花を多数つけます。

萼片、花弁、雄しべは各4個。雌しべは1個。

《ニシキギ》の花も花期は5~6月。

当年枝の葉腋と芽鱗痕の上から長さ1~3cmの集散花序をだして、淡緑色で、直径0.6~0.8cmの小さい花を数個つけます。

萼片、花弁、雄しべは各4個。雌しべは1個。

😎ほぼ同じや…ないか〜😩

何処が違うのかと言うと〜

マユミの葉は葉身は長さ 6~15cm、幅 2~8 cmの長楕円形。葉柄は0.5~2cm。側脈は9~11対。

葉の先端は尾状に伸びて鋭く尖って、基部は円形か広い楔形です。葉縁には細かいきょ歯があり、質は草質。葉の表面は濃緑色で無毛。

対してニシキギの葉は、長さ4~6cm、幅1.5~3cmで長楕円形~倒卵形。葉柄は0.1~0.3 cm。側脈は5~7対。先端は鋭く尖り、基部は楔形。葉縁には細かな鈍いきょ歯、つまり葉の縁がギザギザ。

見分ける一番の違いは、ニシキギだと若い枝には4稜があって、褐色のコルク質の翼がでるので、ハッキリと区別できます。

マユミは、若い枝には鈍い4稜がありますが、翼はありません。

◇科名:にしきぎ(錦木)科 

◇属名:ニシキギ属(Euonymus=ユオニマス。語源は、ギリシャ語の「eu(良い)+onoma(名) 

◇学名:Euonymus sieboldianus(sieboldianus :「シーボルト」あの有名な日本植物の研究者です

樹皮は鎮痛、鎮咳、駆虫に効果があるらしいです。新芽は茹でて和え物やおひたし、天ぷらなどにして食べるらしい。但し…実の赤い仮種皮は有毒です。

コレがニシキギの枝の翼

マユミの名前は、昔、この木で弓を作ったのが名前の由来です。「真」の「弓」の「木」

弓になるくらいなので、樹質は硬いのですが、柔軟性があります。

万葉集に出てくるのはコチラ

原文: 白檀 石邊山 常石有 命哉 戀乍居/ 作者: 柿本人麻呂

『白真弓(しらまゆみ)、石辺(いしへ)の山の、常磐(ときは)なる、命なれやも、恋ひつつ居(を)らむ』

意味:石辺の山の岩のように、永遠の命があるかのように、(私は)恋しているのでしょうか。(命短い私なのに…)

※『石辺(いしへ)の山』がどこから定まっていないようですが、滋賀県湖南市の山との説があります。

白真弓(しらまゆみ)は、真弓(まゆみ)の白木で作った弓のことです。『真弓』は万葉集には12首に登場しますが、真弓の木そのものよりは弓のことを指しているものがほとんどです。梓弓(あづさゆみ)と同様に弓を張ることから「春」などを導く枕詞(まくらことば)として使われる場合もあります。

『マユミ』は『真弓』の他に『檀』とも書きます。

ところで、女優でタレントである『檀れい』さん。彼女の芸名は自身の本名である『山崎 まゆみ』のまゆみにちなんだものです。そう…つまりこの同音の樹木『檀(マユミ)』に由来してるンですよ。因みに、彼女は1971年8月4日生まれですね。元宝塚歌劇団月組、星組トップ娘役でした。

京都府中郡出身とされているのですが、実際は兵庫県美方郡新温泉町出身です。身長は162cm。

こちらも同じ科の木花

ツリバナ吊花

見ての通り、ツリバナと言っても釣り話ではない。

ニシキギ科の低木で、山地に自生しています。花も実も、名前のように吊り下がるようにつきます。

ですが、実の大きさと比べたら花は5~8mmとちっちゃくて、色も目立たずつつましいものです。

知らないと見過ごしてしまう。

◇科名:錦木(ニシキギ)科 
◇属名:ニシキギ属(Euonymus=ユオニマス。ギリシャ語の「eu=良い」+「onoma=名」が語源で、「良い評判」と言う意味 
◇学名:Euonymus oxyphyllus(oxyphyllus=鋭形の葉の)
仲間には葉が大きい『オオツリバナ』があります。 

ガクウツギ

【卯の花】の記事で、一緒にアップすればよかったのですが…😅卯の花




ガクウツギ

🎼今日の一曲🎶

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