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「あなたと共に生きた龍の物語」
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【自己紹介】
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「あなたと共に生きた龍の物語」
～龍の葛藤と愛のエネルギー～
龍がともに生きると決めた
赤ん坊は、少しずつ大きくなって
いきました。
龍は、その成長を緩やかな気持ちで、
毎日、毎瞬見てきたのです。
赤ん坊が、立ち上がり、歩き出し、
保育園に行き、幼稚園にも入学
していきました。
言葉も覚えていったので、龍は、
この子とのコミュニケーションが
スムーズになっていったのです。
龍はよくよく理解しようとなど
していませんでしたが、この子は
女の子のようでした。
幼稚園に行くようになり、女の子も
ある意味社会生活が始まったのです。
龍は、もちろん、女の子の右肩に乗って、
毎日一緒にいました。
暖かく見護っているのです。
女の子が社会生活を始めたことで、
他の園児に意地悪をされることもありました。
龍は、黙っていることが辛かったです。
本当は、女の子との代わりに、何か
言ってやりたい衝動に駆られました。
でも、そんなことをしては、女の子の
ためにもなりません。
だから、龍は、女の子の右肩に乗りながら
グッとこらえるのです。
女の子は、泣いていました。
家に帰ってシクシクと泣いていたのです。
龍は、女の子を右肩から包み込み、
「大丈夫、大丈夫」そう語りかけました。
女の子は、それを感じ取ったのでしょう、
泣ききったら、疲れ切って、ぐっすりと
眠りに就くのです。
それを確認した龍は、女の子の
隣で、一緒に朝がやってくるまで
眠りました。
女の子は、龍に夢の中で、
「ありがとう」と伝えるのです。
龍と女の子の絆は、また深まって
ゆきました。
【終わり】
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