皆さま
「魂を視る畳職人【和】の物語」です。
前回の物語はこちらからお読みください。
https://ameblo.jp/chamamitsu0523/entry-12750308968.html
それでは、その続きを書いていきますね。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「魂を視る畳職人【和】の物語」
~畳に没頭してゆく~
左眼が見えない畳職人の和(なごみ)には、
畳職人になるまで、想像もつかない道のりが
用意されていました。
左眼が見えないこと、それによって
人と違うと扱われること、家族の不仲
最大の理解者である従兄弟の洋との別れ、
これだけ書くと大変なことばかりです。
でも、和には、畳が好きという一面も
ありました。
学校に友だちもいましたが、繊細なあまり、
和は疲れてしまうことも多いのです。
その代わりに、和は、畳に没頭
してゆきます。
近所の畳屋さんで、切れ端をもらって
匂いを嗅いだり、編み目を研究したり、
学校から帰ったら、ひたすら、和は
畳に没頭していたのです。
和が畳に没頭していると、時に、
そのエネルギーは、どこか別の
次元と繋がっているかのようでした。
和の脳天に、何か別の次元から
特別なエネルギーが注がれているかの
ようです。
その間、和は、左眼が見えないことも
忘れ、家族の不仲も忘れ、人と違うと揶揄されることも
忘れて、今を生きていました。
畳、そして、自分自身に集中しているのです。
そうして、和は、畳と出会い、
没頭することで、畳職人を目指して
ゆくことになりました。