皆さま
「魂を視る畳職人【和】の物語」です。
前回の物語は、こちらからお読み
いただけます。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「魂を視る畳職人【和】の物語」
~自分を縛っていたものに気付く~
魂を視ることができる畳職人の和(なごみ)、
今までずっと自由になることなどできませんでした。
ずっと、何かに縛られて生きていたのです。
ずっと、不自由な感覚を持って生きていたのです。
不思議です。
その頃は、魂を視ることなどできませんでした。
それどころじゃないからです。
どうにか自由になろうと、和は、
動き回っていました。
自由になるために、いろいろなことを
したのです。
左眼が見えないからだと、嘆いたり、
家庭環境が、お金が・・・などなど
考え尽くしました。
でも、そのどこにも答えは
なかったのです。
和は、いつだったか、気がつきました。
「いったい、何が自分を不自由にしているのだろう?」
原点に戻ったような自分への問いかけです。
好きな畳の上に寝転がったときに、
浮かんできました。
それは、い草の香りが漂ってくるのと
同時にやってきたのです。
「自分で自分を縛り付けていた」
フッと軽くなった感じがします。
和も目を閉じました。
自分で自分を縛っていた
ただ、それだけだったのだ
和が、試行錯誤して自由になろうとしていた
ことが、走馬灯のように蘇ります。
なんだか、その映像を見ていると、
笑えてきたようです。
和は、自分から解き放たれました。
そう、不自由とは自分で創りだしたもの。
それを解き放つかどうかは、まさに
自分次第だったのです。
「よし、僕は畳職人になろう」