皆さま

 

オウムのちゃまみつの物語は、

下記から読むことができますよ。

 

私たちは、歓迎されて生まれてきています。

歓びを持って生まれてきました。

 

でも、どこかで、それとは逆のことを

体験する人も多いと思います。

 

それは、歓迎されていることに気が付くために、

起きているに過ぎないのですね。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「私たちは、歓迎されて生まれてきた物語」

~オウムの引っかかる過去~

 

オウムのちゃまみつは、許せていない

過去が、まだ残っていました。

 

自分では、いろいろと取り組んで、もう

許せない過去なんてないと思っています。

 

でも、ちゃまみつは、ふとしたとき、

立ち止まり、強烈なエネルギーの渦に

巻き込まれてしまうことがあるのです。

 

ちゃまみつが、そのとき感じるのは、

こんなことだったりします。

 

「役立たずって言われる」

「できないと必要ないって言われる」

「仕事ができないと、価値がないと思われる」

 

ちゃまみつが、感じていたのは、自分が

不必要とも思える、圧倒的な無価値観でした。

 

自己否定の一種ともいえるものかも

しれません。

 

ちゃまみつは、そんなこと、もうとっくに

乗り越えたつもりでいました。

 

でも、やっぱり、ちゃまみつは、そんな感情が

幾度となく湧いて、お知らせがやってきているのです。

 

ちゃまみつは、「気のせい」にしようと

思っていましたが、そうもいかなくなっていました。

 

もう、ちゃまみつは、観念したのです。

 

仰向けになって、両方の羽を大きく広げて

大の字のような恰好で、天井を見つめています。

 

ちゃまみつが、そっと目を閉じると、過去の

無価値観を得ることになった情景が浮かんでいました。

 

そこには、母のトモコが鬼の形相をして

小さいころのちゃまみつを睨みつけている

場面です。

 

ちゃまみつは、恐怖なのか、なんなのか

小さい身体をさらに小さく丸めていました。

 

そこに、トモコから強烈過ぎる言葉を

ちゃまみつは、浴びせられます。

 

「あんたなんか、産まなければよかった!」

 

ちゃまみつは、その後、頭が真っ白になり、

今とまるで同じように、仰向けになって

天井を仰いでいました。

 

そう、ちゃまみつの無価値観の根源は

ここにあったのです。

 

今のちゃまみつは、どこかその情景を

客観的に捉えていました。

 

小さい自分に、そんな思いをさせて

しまったのだと、感じているのです。

 

そうすると、今のちゃまみつの腹の底から

悲しみの感情が湧きあがってきます。

 

と、同時に、ちゃまみつの目からはじんわりと

涙がにじむように湧いてきました。

 

ちゃまみつが、その情景を目をつむりながら

続きをみていると、不思議なことが起きます。

 

誰ともわからないけど、なんだか親近感の湧く

たくさんのオウムたちが、所狭しと並んでいるのです。

 

そのオウムたちは、どうやら、ちゃまみつを

歓迎、応援しているような雰囲気でした。

 

ちゃまみつは、その直後、ピンときたのです。

 

「ちゃまみつ!君が生まれてきてくれて本当に良かった!」

「君の誕生を歓迎しているよ!」

 

たくさんのオウムたちは、そう言葉を

発したかはわかりませんでしたが、ちゃまみつは、

そのことを確かに受け取ったのです。

 

今のちゃまみつは、そうして目を開けます。

「これは現実なのか?」

 

もう一度目をつむってみます。

 

やっぱり、先ほどと同じように、ちゃまみつの

誕生を祝っている多くのオウムたちが目に

映るのです。

 

そうして、ちゃまみつは、確信を

得ました。

 

「僕は生まれてくる必要があったんだ」

「この世に生まれてくる必要のない」

「オウムなど一羽としていないのだ」

 

「生まれてこられて本当に良かった」

 

ちゃまみつの目には、今度は大粒の

涙が溢れているのです。

 

先ほどの悲しみの涙とは違い、これは

歓喜の涙かもしれません。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。