皆さま

 

どんな人でも愛されているのです。

 

それでは間違いのないことだと

 

思います。

 

たまらず【特別号】です。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語

 

では、書いていきます。

 

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「愛されていると気が付く物語」

 

「自分は愛されていないのだ」と

 

強く信じて生きていた青年がいました。

 

青年は小さいころから

 

家族との関係がうまくいっていたとは

 

とてもいえない状態でした。

 

青年は特にお母さんからの

 

愛情を受け取ることもできず、

 

どんどんと愛から離れて

 

恐れを抱いて生きるように

 

なったのです。

 

青年は気が付いていませんでしたが、

 

どこかでお母さんからの愛情を

 

求めていました。

 

そして、どこかで認めてほしかったのです。

 

青年にその自覚はないまま

 

どんどん大人になって

 

いったのです。

 

大人になった青年は、人並みの

 

生活はしているものの

 

どこかで愛を求めていました。

 

それでも青年は学校も卒業して、

 

就職もして、なんと結婚まで

 

しました。

 

愛を渇望する青年が

 

家族を持つことになったのです。

 

青年はもちろん自覚がありませんが、

 

その妻とお母さんを重ね合わせて

 

いました。

 

お母さんにもらえなかったと

 

思っている愛を妻に求めたのです。

 

しかし、妻は妻です。

 

お母さんではありません。

 

妻からの愛をもらえても、

 

それは愛に違いありませんが

 

青年が求める愛はお母さんからの

 

愛でした。

 

青年は妻を愛し、妻から愛されましたが

 

どこか満たされていませんでした。

 

青年はお母さんの愛を求めて、

 

本人は何を求めているかは

 

自覚はなく、それを求める旅に

 

出ているのです。

 

それでも青年は奥底では

 

自分が何を求めているのか

 

知っていたのです。

 

青年にはたびたび浮かぶ

 

シーンがあったのです。

 

青年が結婚した時のことです。

 

青年のお母さんは結婚式に

 

出席していました。

 

お父さんはいませんでしたが、

 

お母さんは来ていたのです。

 

お母さんは我が息子である

 

青年の結婚を心から

 

喜んでいたのです。

 

そのときの青年には気が付くことが

 

できませんでした。

 

お母さんはその結婚式で

 

泣きながら列席者の前で

 

お祝いのコメントを青年に

 

向けて送ってくれたのです。

 

青年にはそのシーンが

 

どこかで忘れられず

 

何度も何度もよみがえって

 

いました。

 

青年にはそれがどういう

 

意味かはわかりませんでしたが、

 

やはり、青年の心の奥底には

 

大きな想いがあったのかもしれません。

 

青年はお母さんのことが気になっているのか、

 

妻を連れてたびたびお母さんが住む

 

実家を訪れるようになります。

 

そうしたある日、

 

家族みんなで食事をした後、

 

青年のお母さんが

 

なにやら冷蔵庫から

 

出してきました。

 

どうやらケーキのようです。

 

青年は驚きました。

 

なんと、ケーキには

 

青年の妻の名前と

 

「誕生日おめでとう」という

 

プレートが乗っていたのです。

 

青年のお母さんは、我が息子の

 

青年の妻へ誕生日ケーキを

 

用意してくれていたのです。

 

その時に青年はやっと

 

気が付きました。

 

「僕はお母さんに愛されていたんだ」

 

青年のお母さんは、青年の妻の

 

誕生日も覚えていただけでなく

 

お祝いまでしてくれたのです。

 

青年のお母さん、青年の妻

 

その間に存在する青年、

 

青年はその間に立つことで

 

自分が愛されていたことを

 

実感したのです。

 

そんな状況を青年が

 

客観的に観ることで

 

青年はそこに愛というものを

 

感じました。

 

青年とその妻は少しお腹は

 

いっぱいでしたが、

 

残さずにケーキを食べました。

 

そのケーキには何か暖かなものを

 

感じずにはいられませんでした。

 

そうして、青年は様々な

 

お母さんとの関係を

 

思い出していきました。

 

青年には妹がいました。

 

「お母さんは、僕たち兄妹のご飯を毎日作ってくれました」

 

「お母さんは、僕たち兄妹が不自由なく生活できるよう、いくつも仕事を掛け持ちして働いてくれました」

 

「お母さんは、僕たち兄妹がやりたいと言ったことを、いつも応援してくれました」

 

「お母さんは、僕たち兄妹をこの世の中に生んでくれて、愛を与えてくれました」

 

「お母さんは、僕たち兄妹に愛を教える役割を担ってくれました」

 

そこまで思い出していくと

 

青年は涙がこらえられませんでした。

 

そうです、青年は紛れもなく

 

「お母さんに愛されていたのです」

 

「愛されていないなどという事実はどこにもないのです」

 

そうして、青年とその妻は

 

実家を後にします。

 

青年のお母さんは

 

見送りにきてくれました。

 

青年のお母さんは名残惜しいのか

 

どこまでも後を追って

 

一緒に話していました。

 

青年がたまらず

 

「家が遠くなっちゃうよ」と

 

言うと、青年のお母さんは

 

「名残惜しくて」とポツリと

 

呟きました。

 

「また来るよ」と

 

青年はお母さんに返しました。

 

お母さんはそこで足を止めます。

 

「また来てね」とお母さんが

 

手を振りました。

 

【書き方講座】

【魂の成長につながる物語の書き方講座⑦】とにかく書いてみる編

【ミニ小説コーナー】

オウムのちゃまみつの一生物語~この世に生まれる編~

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。