皆さま
静かな日々が流れています。
僕にとってはとても幸せです。
「生きてて良かった」
本日もよろしくお願いします。
初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた
僕の物語をお読みいただくことができます。
では、書いていきます。
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前回の物語はこちらからお読みください。
「生きてて良かったと実感した祥平の物語②」
しかし、マスクを被った
顔を隠した女性は
そうはいきませんでした。
一人で部屋で過ごして
部屋のお風呂に入って、
過ごしていました。
どうしてもマスクを被った女性は
大露天風呂に行ってみたくなりました。
まず、マスクを被った女性は
バルコニーから
祥平と美由紀の部屋の
様子を持参した双眼鏡で
確認しました。
どうやら人影が二つあるようです。
「今なら大露天風呂に行っても大丈夫だろう」
マスクを被った女性はそう思いました。
そこで、マスクを被った女性は
念には念を入れて
被ってきたマスクを
再び装着して部屋から
出ることにしたのです。
その光景はとても異様では
ありましたが、
マスクを被った女性はそうするしか
考えつきませんでした。
あたりをうかがいながら
無事に大露天風呂に着くことが
できたのです。
脱衣所でマスクを取って、
大露天風呂を満喫しました。
マスクを被った女性が満足気に
お風呂から上がって
脱衣所にいると
女性の声が聞こえてきます。
それはどうやら妻の美由紀の
声でした。
なぜだかマスクを被っていた女性は
とても慌てていました。
「じゃあ、後でね」と
どうやら祥平と別れて
妻の美由紀は
これから大露天風呂の
脱衣所にやってくるようでした。
美由紀の足音はマスクを被っていた女性の
すぐそばまでやってきました。
そこで、マスクを被っていた女性は
その場に顔をうずめました。
そうしているうちに美由紀は
大露天風呂に行ってくれると
思ったのです。
しかし、美由紀はとても
気の利く人間に育っていました。
うずくまるマスクを被っていた女性に
美由紀は声をかけたのです。
「大丈夫ですか?」
しかし、マスクを被っていた女性は
声を出しませんでした。
マスクを被っていた女性は
黙ってうずくまりながら
うなずいています。
美由紀はそれでも聞きました。
「こんなとこで寝てしまったら風邪をひきますよ」と
言って、美由紀はマスクを被っていた女性に
触れようとしました。
その瞬間、マスクを被っていた女性は
タオルで自分の顔を
隠しながら美由紀の頬を
平手打ちしたのです。
ガックリと膝をつく美由紀を
横目にマスクを被っていた女性は
タオルで顔を
隠したまま脱衣所から
外に出て走って行きました。
マスクを被っていた女性は
美由紀に顔を見られませんでした。
祥平の妻である美由紀は
予期せぬハプニングに
見舞われたものの
その後は気持ちを切り替えて
祥平との温泉旅行を楽しみました。
そして、夜も更けて
祥平と妻の美由紀は布団を
並べて眠りについていました。
美由紀は少し腫れて痛む
頬の刺激を感じながらも、
充実した温泉旅行を
用意してくれた祥平に
感謝をしながら、
深い眠りにつきました。
祥平は眼を閉じながら
妻の美由紀の寝息を
聞いています。
最初は浅かった呼吸が
段々と深くなっていきます。
気がつくと美由紀の
静かで深い呼吸の音だけが
部屋に聞こえているようでした。
そして、その美由紀の呼吸音に
合わせるかのように
祥平が静かに布団から
上半身を起こしました。
【~続く~】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。
*この物語はフィクションです。