皆さま

 

いくつになっても新幹線に乗るって

 

気持ちが高まります。

 

なんだか大人になったような気もします。

 

充分大人なんですが・・・。

 

では「道端で起きている幸せを綴る物語」の

第71作目を書いていきたいと思います。

 

「職場の人間関係に悩み始めた京子さんが道案内をしてもらった物語」

 

前々回、働いてみたいと京子さんが思うようになったお話しはこちらです。

働くことができなかった京子さんが道案内をしてもらった物語

前回、働き始めて壁にぶつかった京子さんのお話しはこちらです。

初めて働き始めた京子さんが道案内をしてもらった物語

 

京子さんは働いたことがなかった20歳代の女性です。

 

京子さんは偶然が重なり、ケーキ工場で働いています。

 

働く意味などを模索しながら、やりがいを

 

感じて京子さんは今も働いています。

 

京子さんはスポンジケーキをベルトコンベアに

 

流す作業を任されていましたが、

 

配置に変更があり

 

やってみたかったクリームを塗る

 

チームに配属されました。

 

新たなスキルが必要となる作業です。

 

最初はウキウキしていた京子さんでしたが、

 

今までのチームとは違い、とても上司が

 

厳しい人でした。

 

京子さんは毎日とても怒られました。

 

そんな時、「私の作ったケーキが笑顔に変わる」と

 

思い出してがんばっていましたが、

 

限界がきていたようです。

 

仕事中に涙が溢れてきてしまいました。

 

その日は「体調が悪いです」と上司に言って

 

早引きすることになりました。

 

京子さんがケーキ工場で働き始めてから

 

初めてのことです。

 

京子さんは家に帰って愛犬に

 

今日のことを話しました。

 

愛犬は京子さんをなぐさめるように

 

寄り添ってくれました。

 

少し気持ちも落ち着いてきたので、

 

愛犬の散歩に京子さんは出かけました。

 

やはり、あの同じ犬種を散歩している

 

女性に会ったのです。

 

京子さんはその途端涙があふれました。

 

女性は京子さんに「どうしたの?」と聞きました。

 

京子さんは女性に今日と今日までの苦悩について

 

上司との人間関係などの悩みを話しました。

 

女性は優しい表情で教えてくれました。

 

「職場には色々な人がいるのよ。職場に行かないと嫌だなと思う人に出会わないでしょう?」

 

京子さんはうなずいています。

 

「嫌な人に会うと、あなたは嫌になってどうにかしようって思ったでしょう?」

 

やっぱり京子さんはうなずいています。

 

「それによって、あなたが行動することで成長するのよ」

 

京子さんは驚いたような顔をしています。

 

「そして、大事なのは職場では色々な役割があるのよ。あなたもそれを理解して働くと楽になるわよ」

 

「役割ですか?」

 

「そう、その役割を理解するのよ。上司は怒ったり、部下を成長させることも役割なのよ」

 

納得したような顔でゆっくり京子さんはうなずきます。

 

「怒られている時に、冷静になってこの人にも役割があるんだなあって思ってみて。決して口に出しちゃだめよ」

 

女性はそう言って笑っています。

 

京子さんはそれなら自分にもできると思いました。

 

次の日から上司に怒られても、「この人にも役割があるんだなあ」と

 

心の中で思ってみました。

 

不思議と上司の言っていることが理解できたり、

 

自分の気持ちが乱れていないことに気が付きます。

 

そうして、京子さん自身は私は頭ごなしに怒るのは辞めようと

 

思ったのです。

 

すると、京子さんは職場で働きやすくなりました。

 

京子さんは怒る上司にも感謝の気持ちが湧きました。

 

新しいチームでも仕事を覚えて立派な戦力へと

 

成長していったのです。

 

京子さんは早引きして女性との偶然の出会いに

 

感謝しました。

 

【終わり】

 

現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が

このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる

きっかけになったら嬉しく思っています。

世の中には親切な人は意外といます。

そんな願いを込めて書いています。

 

何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。

 

皆さまよろしくお願いいたします。