こんばんは。山田です![]()
今日は前回に引き続き、肩甲帯について書きたいと思います。
仕事で野球選手のトレーニング指導をすることが多いのですが、
監督やコーチから
「肩甲骨を意識して投げろ」
「肩甲骨を動かしなさい」
と指導されていることがよくあります。
ホントにそれでいいのでしょうか?
確かに肩甲骨はスローイング動作において必ず動くものであり、
可動性や周辺筋群の強化は重要ですが
あまり意識しすぎると、緊張を招きフォームを崩してしまいます。
また、無理に肩甲骨を内転位にしてしまうことも
同様に緊張を招いてしまいます。
実際、スローイング動作では肩甲骨が内転し、胸が張っているように見えます。
これは緊張がとれ、リラックスしている中で行われなければなりません。
中学生や高校生は肩甲骨を意識しなさいと言われても
それを正しく理解し、動かすことができないのが普通です。
変に意識しすぎることで逆にパフォーマンスの低下を引き起こしてしまいます。
技術を教える指導者は、説明の仕方に注意しなければならないと思います。
またトレーナーも何のためにトレーニングを行うか、
どのように競技や動きに生かすかということを伝えることが大切です。
以前もブログに書きましたが、人間の体は自然に動くものです。
それを対象者にあわせた言葉で説明をすることが重要ではないでしょうか?