武蔵野の湧水巡り-殿ヶ谷戸庭園の秋-(国分寺市)2023.12. | 今よりは風にまかせむ。

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爺様猫のチャマとふたり暮らし。
休日に自然や文化・歴史にふれたプチ旅に出るのが楽しみです。
緑に包まれたベンチでおにぎりを頬張る… 空を見上げる…
流れる雲を見送る… 深呼吸~~~
すべての煩わしさから解き放たれて、静かな喜びが胸に満ちてきます。

 

へ~~~あの八芳園の庭園を!?

赤坂の庭師 仙石荘太郎って方

ここも手掛けられたんだって

 

 

初めての場所ってワクワクしますね。

今回は9つある都立文化財庭園のひとつ、

殿ヶ谷戸庭園(随冝園)を訪ねて来ました。

 

 

   ◆庭師 「仙石」 仙石荘太郎

   今は東京たてもの園に移築された
   高橋是清邸の庭園や白金台の八芳園を

   手掛けたという赤坂の庭師

   随冝園と名付けられた当時の面影を

   残しているのは次郎弁天池のみだそう

 

   過去ブログ

   ★江戸東京たてもの園 (東京都小金井市)2013.04.

 

<アクセス>

九段下駅…(東西線)…中野駅…(JR中央線)…国分寺市 ⇒ 約45分

新宿駅…(JR中央線・特快)…国分寺市 ⇒ 約20分

 

 

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2023.12.10.Sun

 

今週末も暖かで、お天道様に感謝です。

この日は国分寺の三ヶ所を巡りました。

 ・国指定名称 殿ヶ谷戸庭園(随冝園)

 ・お鷹の道・真姿の池湧水群

 ・奈良時代創建、武蔵国分寺

 

ではでは、まずは午前中に訪ねた

殿ヶ谷戸庭園(随冝園)をご案内~♪

 

殿ヶ谷戸庭園(随冝園) 紅葉亭

 

 

9:00

庭園へはJR国分寺駅南口から

迷うことナシ、徒歩2分です。

└(=^‥^=)┐♪

 

 ◆殿ヶ谷戸庭園(随冝園) ≪HP

  とのがやとていえん(ずいぎえん)

 南満州鉄道副総裁から貴族院にもなった

 江口定條氏の別荘「随冝園」(大正2~4)を

 三菱合資会社の取締役 岩崎彦彌太氏が

 江口家から昭和4年に買い取り、昭和9年

 母屋「紅葉亭」や武蔵野段丘を利用した

 回遊式庭園を完成させたのがはじまり。

 昭和49年に都が買収・整備し、有料庭園

 として開園。平成23年に殿ヶ谷戸庭園

 (随冝園)として国の名勝に指定される。 

 

 

何でも昭和初期の国分寺南口一帯は

岩崎家の所有地だったそうでして

ゴルフ場まであったと聞きますから驚きです!

 

紅葉シーズンですし、さぞや行列が…と

若干の覚悟はして訪ねた訳ですが、 

ここかな? (o゚д゚o)  誰もおらんがよ。

 

そしてそして私の後ろに続く者ナシ。

一歩踏み入れるとも~~~空気が違うの!

駅前から続いていたノイズもピタリと止んだ

緑の中をランラララ~ン♪ヽ(^。^)ノ

 

 

 

正門

 入り口 → 正門 → 売札所(本館)までの

 アプローチは、飛び交う野鳥の姿に声に

 足止めされてなかなか進めません。(´艸`)

 メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリたちです。

 

 売札所にいらした職員さんたちは

 とっても朗らかで笑顔で迎えてくださり、

 「ああこの場所、好きだなぁ」 なんて

 お庭を拝見する前からそう感じました。

 何処とは言いませんが、不愛想な券売所

 って・・・ありますよ。 (亠_亠)

 

面積は32,123.59㎡ですから

東京ドームの半分以下くらいの広さです。

反時計まわりで拝見させていただきます。

└(=^‥^=)┐♪

 

最初に目にした大芝生の広場は

松の緑がとっても美しかったのですが

写真は花木園の紅葉からです。

後ろから訪問者がぼちぼちと見え始めて

キモチが焦っちゃった。 (*^皿^*)

 

なんか一番いい時に訪ねた~って感じ。

 

 

こちらのイロハモミジは 「赤」 ではなく

ほとんどが 「オレンジ」 です。

こういう品種なのかもしれません。

これもまたお上品でいいですね~♡

 

 

本日晴天、かつ無風。

朝陽がまぶちい/☆ 萩のトンネル。

 

 

えーっと、萩の花は9月中旬頃です。

φ(ー ̄*)memo 再訪決定!と。

 

藤棚

 

藤の花はGWの前後。

この藤は岩崎財閥の別荘時代から

あるのだそうです。

φ(ー ̄*)memo 再訪の価値あり!と。

 

マンリョウ(万両)

 

???  あーなんだっけ

 

「見てみて~ここに咲いてるわよ~」 と

前を歩いていたご婦人が手招きします。

(≧∀≦) あんですか~?

 

キチジョウソウ(吉祥草)

 

遊歩道に沿って植えられた吉祥草の花が

落ち葉をかき分けると小さく咲いていました。

(o´艸`)  (´艸`) かわいいわね~♡

 

    ◆キチジョウソウ(吉祥草)

    開花 : 9~12月。

    別名 : キチジョウラン(吉祥蘭)

         カンノンラン(観音蘭)

    関東以西の低地や樹林内で見られる。

    この花が咲くと家に良い事(吉祥)が起きる

    という中国の言い伝えがあり縁起のいい花。

    庭の下草や根締としてよく使われる。

 

武蔵野の森を模したという皇居東御苑にも

たしか咲いてましたよ。 d(^◇^)

 

ツワブキ(石蕗)

 

これから野の花が少ない季節になるので

見付けるとウレシイです。

 

…と、ここで案内ボランティアのおふたりに

お声を掛けていただきました。

そして庭園内に咲く野草の話を伺いました。

 

 9月の萩、GW頃の藤も楽しみですが、

 2月…菊咲一華、節分草

 3月…春蘭、片栗、猩々袴、菊桃

 4月、5月、6月と花のファイルを拝見。

 

 つまりは、「ここは年間楽しいぞ」 って事。

 私はすっかりその気になりました。(>艸<)

 

 φ(ー ̄*)memo

 菊咲一華(キクザキイチゲ)は是非とも!

 

 

階段を下りまーす♪

 

 

と、この回遊庭園の楽しさ、素晴らしさは

このような \高低差/ にあります!!

 

武蔵野大地・国分寺崖線上の立地を選び

それを活かして別荘・庭園を創っちゃう

センスの良さ♡ には敬服いたします。

  なんのなんのヾノ゚∀゚*)  財力財力

 

オレンジ色のモミジ

 

上段は日本的な松の緑(繁栄の象徴)に

青い芝生が広がる洋風っぱい近代庭園。

 

下段は武蔵野の竹林や雑木林の中を

野草や苔を愛でながら歩んでゆく趣向で

モミジが囲む湧水池を置く和風庭園。

 

 

上段下段で情緒がガラリと変わる工夫と

奥ゆかしさがここにはあります。

 

そして何より、巡る小径の高低差によって

眺める景色の中に人の姿が入らない!!

いや前を行く人は別ですよ。 (^m^)

“ひとりを楽しむ” のにホント言い場所♡

 

尚雀は竹藪 竹林好きなので

ここは一番のお気に入りになりました。

 

竹の小径

 

ここから見上げたモミジの美しさったら♪

 

 

JAPA~~~N♪ o(≧◇≦)o

 

 

 

 

φ(ー ̄*)memo

茨城のМちゃんは青紅葉が好きなので

初夏になったら連れてきてあげよう。

そのお礼は麹町 秋本の鰻でよし・・・と。

 

あーん、私のこんな写真では  (≧△≦)

モミジの遠近の美しさが伝わりませーん。

 

 

手前にはモミジのカーテンが覆っていて

その隙間から斜面のモミジを垣間見てます。

拡大するとこんな感じ。 ↓

 

 

都内にもこんな紅葉スポットがあったのかと

今まで知らなかったのを後悔しました。

 

 

下はクマザサが群生しています。

竹やら笹やら、パンダと好みが同じなので

私は嬉しくてたまりません♪

 

ヤブコウジ (十両/藪柑子)

 

年の瀬が迫ってきましたからね♪

ここで、十両、千両、万両、熊笹、裏白を

見ていたら、今年も(茨)Мちゃんちから届く

正月の餅が楽しみでたまらなくなりました。

  (^|0|^) 海苔餅と豆餅も頼むよー 

 

いやいやいや餅の前にケーキやろうもん。

いやいやいやケーキの前に・・・

~(0 0)~

 

次郎弁天池

 

なーんて妄想の翼を広げかけていたら

目の前にはもう次郎弁天池でした。 (*^皿^*)

 

φ(ー ̄*)memo

この庭園は三歩進んで二歩下がる♪

くらいの歩き方がちょうどよい。

 

雪吊り

 

これが庭師 仙石荘太郎氏による作庭が

現存している場所かぁ・・・ (o゚д゚o) おぉぉぉ

 

って、写真じゃちっとも見えないでしょ(笑)

手前を明るくすると紅葉が真っ白に飛んで

これが私の限界なのです。 (*^皿^*)

 

 

    ◆次郎弁天池  ※説明看板抜粋

    武蔵野台地に降った雨は、関東ローム層に浸透し、

    その下の砂礫層を通過して不透水層に達すると、

    地下水となり段丘面下(ハケ)より湧水が湧き出す。

    この池は江口家から岩崎家に譲られた際、形が

    造り変えられ現在の形になっている。

 

園内

 

 

☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆
ブロ友わらびさんに教えていただいた事を加筆します。 d( ̄o ̄)
この説明板に書かれている「黒ボク土」についてです。
右から左に語りますが (^┰^)ゞ これは縄文人が数千年もかけて
草原に火を放っては作ってきた肥沃な土なんですって。
実はそのせいで一気にというか数千年かけてだけど、
二酸化炭素が増えたってことになるそうです。
じゃあじゃあCO2問題は近代文明のせいだけじゃなかったってこと?
知らんかった~、ビックリしたわ~、またひとつお利口さんになった。
☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆

 

 

池の奥から湧き水が出ています。

 

 

見上げると紅葉亭(こうようてい)です。

└(=^‥^=)┐♪ 行こ

 

紅葉亭

 

10~15人くらいの人が休憩(紅葉観賞)

していたので、紅葉亭の写真はありません。

↓ どんなところか。

 

 ◆紅葉亭(こうようてい)

 ※パンフのまんま

 数寄屋作り風の茶室。

 その名の通り、池にかかる見事な

 イロハモミジの紅葉が見下ろせます。

 茶会、句会などに利用できます。

 

 和室10畳+和室6畳

 半日4000円、一日8000円 と。

 

池を振り返りながら登っていきます。

 

 

楽々到着! ヽ(^。^)ノ

 

 

紅葉亭 / 鹿おどし

 

井戸水を利用して造られた鹿おどしの音が

カーン・・・カーン・・・・・・風流ですな~♪

 

 

鹿おどし・・・の “おどし” の部分はこの下ね (^m^)

 

休憩処の横には小さな池がありました。

 

 

あ・・・・・(|||▽ )

ここで嫌~なことを思い出しました。

茨城のМちゃんが私をよく脅す台詞です。

М 「水場とカエルと蛇はセットだからネ♡」

 

水のある所は必ずニョロが居るからと

爬虫類好きの彼女は笑顔で言います。

 (≧△≦)艸 イヤ~~~

 

今日はこれから水辺を歩くというのに…

どうかみんな冬眠しててくれと祈るばかり。

 (>人<) どうかどうかどうか

 

 

さあ2時間も居てないと思います。

一周巡って振り出しの売札所のそばまで

戻ってきました。

 

上段 大芝生の広場

 

疑問・・・あの三兄弟は何の植物が

包まれているのでしょーーーか?

 

霜避け・コモ巻き

 

野鳥の声は方々から聴こえていますが

唯一写真に撮れたのがこの子、ハクセキレイ♡

尾っぽフリフリウォークがとっても可愛い。

 

ハクセキレイ(白鶺鴒)  ♂


□( ̄-( ̄) ングング

 

ということで

これで殿ヶ谷戸庭園の散策はおしまいです。

訪問者がだんだん増えてきていて

やっぱり開園一番乗りに間違いはナシ!

 

例えば、雪景色・・・例えば、新緑・・・

今回は何度も訪ねたくなる場所を見付けました。

あーんだけど身体はひとつ。

休日の遊び配分に来年も悩んじゃうのかなあ。

(´艸`) うふふふ

 

 

竹に来よ 梅に来よとや 親雀

小林一茶

 

 
 
      あと三週間で
      胃袋もふたつ欲しい
      お正月が来る~♪
 
 
 
 
 
 

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 前回の記事の続きじゃないですが、

 こちらがイッセーミヤケの掛布団

 カバーのピンク系オレンジ系です。

 クッションカバーも揃えていたので

 すが、とうの昔にサヨナラしました。

 チャマ君、何故だか疲れた顔をして

 ます。憂う事でもあったのでしょうか。

 こんな時の写真も撮ってあるくらい

 だから、母ちゃんにしつこく構われた

 あとなのかもしれませんね。

 三角筋ガッチリ・・・男盛りです♡

 <2012年1月9日 14歳 やれやれ>

 

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