過去すべての「鍼灸学」を変革し、
新たな「ハリ医学」を築く。⑰
そしてさらに、
わが師を含むほとんどの「鍼灸学」による
「刺し方の誤り」を指摘したい。
「指をあてる」のは
ツボではなく「針先」である。
「霊枢第一」は、「薬」や「メス」でなく、
「微鍼」をもって「経脈」を通じ
民の長寿を全うさせるのために後世に伝えたいという
黄帝の問いに「名医・ぎはく」が答えたものである。
その冒頭で微鍼(現在一般に使われているハリ)
について肝要なことを述べ、次の「九鍼」の所で、
いろいろ特殊な病変に対応する「ハリ」
について解説しているのである。
「経脈」を整えることについて触れているが、
「ツボ・経穴」については、まだ一切言及していない。
ここでは、あくまで「持鍼の道」ハリの用い方を
説明している。
「目標に向かって刺す」というのは、
「飛躍である」と「師説」を疑わざるを得ない。
では、「指を針先に当てる」と読む私と
指を「ツボ」に当てるとする他のすべての人の
違いはどこにあるのか。
この解明から、新しい本当の
「ハリ医学」建設が始まり、
確固とした学問を打ち立てる
ことができるのである。
(次へ続く。)
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