何かを身につけようとするとき、何かに秀でたいと思うとき・・・それを実現する人は孤独です。
結局、自分自身がやるかやらないか、それがすべてだからです。
遅々として成果が見られない状況に不安を覚えたり、周囲に楽しそうな誘惑がある中、これらを克服・打ち消しながら、日々コツコツと努力した先に成果があります。
皆と一緒にワイワイ楽しくやりながら自然と身に付く・・・あり得ません。
孤独の中で何かを成し遂げた人は、時として自信過剰になります。
しかし、「他人を動かす」、「人と協働して何かを成し遂げる」という段階になると、自分自身の力だけではどうにもならないことが分かります。独力で何かを成し遂げた人が直面する初めての挫折です。
ここで2つの方向性が生まれます。1つは、自分の力だけでやっていこうとする方向性です。いわゆる「専門職(家)」としてやっていくということです。自分の力をさらに磨くことで、(組織の中でも)自分の名前で勝負ができるようになります。
もう1つは、自分の限界を認識しつつ、チームの中で自分の能力やリーダーシップを発揮する、という方向性です。一人の力で勝負していこうとする道に比べてストレスは大きいですが、一人では実現できないような大きな仕事も達成できるという醍醐味があります。孤独を知っている人は、皆と一緒にやることの意義について、より良く理解できるのです。
孤独の中で何かをやり遂げた経験がない人には、そもそもリーダは務まりません。何かの間違いで、「孤独を知らない人」がリーダーになってしまったら悲惨です。そのチームは早晩崩壊するでしょう。また、孤独を知らない人は、自分の力でやっていくという専門職の道もありませんから、何とかリーダのポジションにしがみつこうと必死になります。
このような人をリーダに任命してしまう会社の眼は節穴ですが、さらに悪いのは、本人への最後通牒(ultimatum)を先延ばしにしてしまうことです。周囲のためにも本人のためにも、ポジションを早く解いてやることが重要です。
今、当社ではリーダーの道の入り口に立った若手社員のK君がいます。これまでの社内における実績は申し分ないのですが、チームをまとめるという新たな役目に直面し、現在かなり悩んでいる様子。自分より年齢も上で社歴も長い部下がいる中で、いかにチームをまとめて成果を上げていくのか。
困難な道ですが、孤独を知るK君ならば、きっと乗り超えられるでしょう。頑張れ~!