MBAとUSCPAはどちらが難しいのか? | enjoylifeのブログ

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かお今日は、時々議論される記の問いについて、一応、MBAとUSCPAライセンスの両方持っている者として、私見を述べてみたいと思います。



問:MBAとUSCPAはどちらが難しいか?



答:別物なので、そもそも比較できない。以上。 むっ



なぜなら、USCPAは資格、MBAは学位ですからね。そもそも種目が違うんです。

「『「サッカー』と『テニス』ではどっちがスポーツとしてすごいか」、みたいな話をしても意味がないのと一緒です。


これにて終了!



・・・ということなのですが、ここで終わるのも物足りないので、敢えて条件を付けて比較してみることにします。


     USCPAの「典型的合格者」の学習開始時の水準を基準に

      (1) (欧米)MBAに入学許可されるまでの難易度 

      (2) USCPA試験に合格するまでの難易度  の比較です。


典型的合格者とは、

 ①TOEIC 600点、かつ、日商簿記2級程度で

 ②予備校に通って

 ③1年半(18ヶ月)でUSCPA試験に合格するような人  を想定しています。


したがって、例えば、学習開始時のプロファイルが以下のような合格者には、これからの議論は全くあてはまりません。

 

■ (学習開始時に)簿記1級以上の資格を有し、かつ、経理実務経験が豊富なTOEIC400点だったUSCPA合格者

   

■ (学習開始時に)簿記初心者で、帰国子女又はTOEIC950点超だったUSCPA合格者



USCPAに合格する人の標準的な姿が、上記の(①~③の条件にあてはまる)「典型的合格者」なのかどうか自体極めて怪しいのですが、かお 話を単純化するため、上記の「(想定上の)型的合格者(典型的【受験生】ではありません。)」を前提に話を進めます。

なお、MBAの場合は(入学しただけで)卒業しなければ学位がもらえませんが、(USCPAとの比較では)あくまで、入学するまでの話に絞って比較します。



1.欧米超TOP校のMBAとの比較

これは間違いなく「MBA>USCPA」になるでしょうね。超TOP校の明確な定義があるわけではありませんが、自分の定義では、米国だとハーバード、スタンフォード、ウォートン(ペンシルバニア大学)、MIT、シカゴあたり、欧州だと、INSEAD(仏)、LBS(英)、IMD(スイス)あたりは、超TOP校だと思います。


USCPAの典型的合格者が、USCPA取得でなく、上記超TOP校を目指す道を選んだら、恐らく最低でも2倍以上の期間とコストが必要となるでしょう。もっというと、USCPAを独学で1年以内に受かる位でないと、(TOEFLとGMATの条件をクリアできず)入学に至らない可能性が大きいです。USCPAは努力次第で何とかなりますが、超TOP校の場合、(才能とまではいきませんが)所定のスコアをとるための基礎学力の有無が結構重要だと思います。


確かに、超TOP校にあっさり入学できてしまう人もいます。自分の知り合いで、初回のTOEFL IBTで110点超、GMATも2回目であっさり740点をたたき出して、上記超TOP校に入った人もいます。しかし、こんな「化け物」は、いわば統計上の外れ値(Outlier)ですから、参考になりません。



2.欧米TOP校のMBAとの比較

超TOP校に次ぐ学校で、全米50位程度まで、欧州では恐らく20位程度、その他の地域で10位程度の学校でしょうか。つまり、世界的に見て上位70位~80校程度までの学校となるでしょうか。今では社費留学がだいぶ少なくなりましたが、社費留学を認めるか否かに際して人事部が判断する際の基準が、大体この辺りだと思います。


このレベルの学校には結構幅がありますので、さらに3つのグループ(約20校×3グループ)に分けます。


■ TOP校上位(「2-A」グループ)

前述の超TOP校に次ぐ約20校程度の学校です。1の超トップ校を狙う人の滑り止め校で、私のような凡人が現実的に目指せる最高レベルのMBAと言えるでしょうか。また、日本人志願者(合格者)が比較的多いというのも特徴と思います。ちなみに、私もこのグループの学校の出身です。ニコニコ



■ TOP校中位(「2-B」グル―プ)

TOP校上位(「2-A」グループ)に次ぐ20校程度です。上記「2-A」グループを狙う日本人MBA受験者の滑り止め校という位置づけで、「MBA留学する」人間の8割方が、「超トップ校」、「2-A」、「2-B」のいずれかのグループを選ぶという感じです。このカテゴリは、個性的な学校が多いのも特徴で、将来の方針がはっきりしている人は、あえてこのグループのMBAを選ぶケースもあります。



■ TOP校下位(「2-Cグループ」)

上記「2-B」グループの滑り止め校という位置づけです。日本人志願者は2-A、2-Bグループに比べるとグッと少なくなると思います。ただ、TOEFLやGMATなどもあまり高い点数を要求されないので、短い準備期間で海外MBAに行きたい人にはお勧めです。


USCPAとの比較では、2-AがUSCPAの1.5倍~1.8倍程度、2-BでUSCPAの1.2倍~1.5倍程度、2-CはUSCPAの0.9倍~1.2倍程度というところだと思います。



3.ランキング下位校との比較

1、2に次ぐ学校で、世界ランキングTOP100位以内(あるいは100位前後)に入るような学校です。このグループに属するMBAになるとUSCPAの方が(恐らく)大変になると思います。


このグループのMBAになると、MBA受験予備校もほとんど情報を持っていない学校もあると思います。元々日本人が少ない上に、大学側も日本人の扱いに慣れていない可能性もあり、その面で入学後に苦労する可能性もあります。


ただ、①留学準備を短期間で済ませ、②日本人の少ないチャレンジングな環境を選びたい人にはお勧めできるかもしれません。個人的には、あえて日本人の少ない環境を選ぶという野武士 武田信玄的精神を持った人を尊敬します。


ランキング下位校と表記していますが、世界ランキングで100位以内(前後)のMBAというのは、かなりすごいと思います。というのも、世界にビジネススクールは約3,000~4,000校あると言われており、100位以内ということは、「世界で上位2~3%のレベルにある学校」ということになるわけです。何気に結構すごいんです。


さらに言えば、日本のMBAでこのランキング100位以内の条件を満たす学校は、今のところ皆無です。 ショック! 残念ながら、シンガポールや香港などアジアの中だけで見ても、今や先頭集団の後姿さえも見えない位置まで引き離されている状況ですから、日本の高等教育(特に社会科学系)はかなり深刻な状況にあると言えるでしょう。



4.ランキング圏外の学校との比較

このグループのMBAも、「USCPA>MBA」となるでしょう。このグループになると、日本人志願者は、ほぼ皆無となります。「日本人が年に1人いるかいないか」という話ではなく、「数年単位で1人」とかいうレベルです。このグループには、ランキング下位校に近い学校から、いわゆる底辺校まであり、玉石混合です。


このグループに属するMBAになると、ほとんど無試験で入れるような所も多く、予備校に通わなくても十分留学可能です。もっとも、楽に入れるところでも、きちんとしたプログラムの運営をするところは、入学後にバンバン落第にするので、卒業までの労力は、このグループのMBAが一番大変かもしれません。


ただ、個人的には、過去2~3年の各種ランキングを見て、どのランキングにも1度も入ったことがない学校を選ぶのは、よほど特別な事情がない限り、避けた方が無難かなと思います。



5.比較基準を変えるとどうなるか?


さて、先の比較基準を変えて、

 (3)MBAに合格したことを前提に、卒業するまでの大変さ

 (4)USCPA合格までの難易度


を比べてみましょう。ほとんど意味のない比較ですが・・・。

こうすると順序が逆転すると思います。


すなわち、トップ校の場合の方が卒業が容易であり、(3)<(4)になる可能性もあります(あくまで勉強時間でなく、心理的負担を含めた大変さです。) 多分、MBAに入ってからの負担は、

  ランキング圏外>>ランキング下位>TOP校≒超TOP校 

という感じになると思います。


MBAでやる内容というのはどこの学校でも大体一緒ですから、入学後の大変さは、以下の3つの条件で決まるように思います。


 ① 入学時点の英語レベル

 ② MBAで学ぶ科目のバックグラウンド

 ③ 日本人クラスメートの存在(いざという時のセイフティネット)


超TOP校やTOP校の場合、受験準備でそこそこの英語力は身に付きますし、日本人も比較的多いので、①、③の点でやや有利です。また、②については、自分の得意領域があれば、MBAではその領域をあまり勉強しなくても済むので、その分余裕が出ます。


世の中のUSCPAとMBAの比較というと、(暗黙に)USCPA合格とMBA学位取得までを比較していますが、こうした比較はできないこと、比較する意味すらないことがお分かりいただけたかと思います。



ということで、長々書きましたが、愚問に対する愚回答でした。 叫び