ハーフまでこれといって書くことがなかった分、
ラストまでの道のりが長くなる予感。
さあいくよ、みんな!(*゚∀゚)=3
(誰)
ハーフ超えて、まだまだ水辺を走ります。
天気は曇り時々うっすら晴れ。
水辺は気持ち風が強い程度で、寒いほどではない。

23kmのところで、車のCMで使われていた
通称「ベタ踏み坂」を右手に通りました。
実際の勾配は見た目ほどではないという話ですが
ほんとに空へ向かっているようで、
あれがコースじゃなくて良かったと思った。(´∀`;)
去年の口コミで「エイドがしょぼい(概略)」的な
批評を目にした松江城マラソン。
エイドは私の楽しみの一つではありますが
走らせてもらえることが最も重要なので
ないとわかってるなら、自分で準備していけばよろしい。
私のようにそこそこ長時間走るランナーにとって
単純にエネルギー補給は大切です。
そういうわけで、今回はジェルを3つ準備。
一つ目のマグオン(アップル)は10km辺りで腹の中。
ハーフ過ぎで、二つ目のメダリスト(ぶどう)を
ちびちび食べながら走っていました。
ちなみに、ここまでの給食エイドで目にしていたのは
バナナや塩飴、塩分タブレットなど。
水分は主にアミノバリューで必ず摂っていましたが
給食はまだ一つも手に取らずに来ています。
沿道にはボランティアの方しかおらず
(対向は車が走ってるし、歩道もないところ)
時折ボランティアさんにお礼を言う他は
ただ黙々と脚を動かしていたハーフからの区間。
ふと前方に人だかりが…
…やだ!大エイドじゃないの!!(*;゚;艸;゚;)
こんなのあるって、知らなかったわよ私!(*;゚;艸;゚;)←誰

喜び!!(*;゚;艸;゚;)
期待してなかった分、嬉しくてしばし右往左往。
動揺して、何があったかほぼ記憶にない。(どんだけ)

松江城マラソン、総じてとても良かったんですが
難を言うならホームページの情報量。
私が見る限り、詳細なエイド情報はなかったし
更新自体が時々しかされないので、
案内が2週間前になっても届かなかった時は少々ハラハラしました。
でももういいの。
だって、ないと思ってたエイドがあったんだもん。
あると思っててないより、断然いいよね!(嬉)
エイドだけではなく全体を通して、口コミを参考に
改善しようと努力してる姿が見えてとにかく好印象。
興奮して、うろうろするだけで机の大半を過ぎ
最後の最後で配っていたのが、宍道湖名物しじみ汁!
メダリストで口の中が甘々だったし、塩分が沁みた~。
しじみも食べられるように、串がついてるのも親切。
このエイドは26kmくらいのとこだったようです。
なんだかちょっと元気になってきた。

おかげで目標としていた30kmを過ぎましたが
さて、じゃあ歩くか…とはならず。
前夜、いただいたコメントに返した自分の言葉
「できることを頑張りましょう」が、
すっかり自分の目標にもなっていました。
歩かず行けるなら、歩かず行こう。
腰も痛まずここまで走れたなら、
今日私はきっと「完走」もできるはずだ。
スタート前の「完走(ゴールする)」から
「完走(ノーウォーク)」へ、目標を上げました。
そしてごく自然に、ここまでサブ4ペースで来たなら
このまま頑張ればサブ4できるかもしれないと考える。
しっかり思い返してみれば、ハーフ経過時に
電光時計はすでに2時間1分を超えていたんですが
この時の私、そんなことはすっかり忘れています。
妙に前向きな脳でガーミンを見てみたものの
残り12kmの計算ができない自分の計算力を諦め、
32kmで確認しようと、ペース維持で進行。
そして32km。
運命の(?)経過時間、3時間4分○秒。
…
……
………
…まだ行ける!!( `Д´)ノ
つくづく、この日の私のポジティブさは
一体どこから沸いてきていたんでしょうか。
実際ここまでだって、常に自分を励まして走ってきているのに。
ここに来るまで、あとはキロ6で間に合うかな、
なんて思ってたけど、540でも間に合わないな!
530か!(゚Д゚#)←?
残り10kmを5分半と言えば、懐かしく思い出すのは
今はなき(←)こたさんと走った熊本城マラソン。
あの時「10km57分で間に合うんですよね!」と
言葉だけは強気で言ったけど、どうしても脚が動かず
言った端から、ぜってームリ(TДT)って思ったっけ。
今日も充分しんどいけど、4年前よりは動いてる。
よし行ける、行くぞ、行けるとこまで行こう!
「走れる、走れる、大丈夫、大丈夫」
一人で呟き、すでに惰性だった脚に力を入れて
頼もしく前進しよう!とした瞬間。
コケる。(=д= )


地面に接触する瞬間、
膝、顔、手のひらなど、“点”で勢いを止めると
大ケガに繋がる可能性があるゾ☆
なるべく肩や胴体の“面”で衝撃を受け止めよう!
可能なら前転して力を逃すとなお良し☆
閑話休題。
またコケた…。(=д= )
気合いを入れた途端に脚がもつれたようで
金沢、高知に次いで3回目の転倒にしばし呆然。
むくりと起き上がり、落ちていたゼッケンピンを拾う。
ゼッケン留めを使っていた高知では、
コケた衝撃でゼッケンの穴が破れて
ゼッケン留めが使えなくなってしまったので
(親切な救護のおばちゃんにピンもらった)
何を隠そう、こんなこともあろうかと
今回あえてゼッケンピンを使用していたのですが
まさか転ばぬ先の杖が本当に役に立つとはね…。(=д= )
コケた瞬間、コース上から沿道から
雨のように「大丈夫!?」が降ってきた金沢、高知と比べ
参加人数が少なく、沿道もまばらな松江は
時々私を抜いていくランナーが
「大丈夫?」と心配してくれるだけで
醜態を晒すのは最低限で済んだようで幸い。
素早く現状チェック。
少し前に暑くて手袋取っちゃった手のひらは…擦りむいてない。
いつもアホみたいに打ちつけて抉る左膝も流血なし。
実は今回流血した右膝はこの時ノーマークで、
ゴールしてからその大げさな傷に驚いたんですが
それだけ痛みを感じなかったわけだから問題なし!
そして外れたゼッケンを留めながら歩き出すと
沿道から「スプレー使う?」と心配そうな熟年のご夫婦。
「途切れない応援」とか「驚くような数」という表現を
松江に使うことは逆立ちしてもできませんが、
皆さん控えめながら優しい笑顔で、心から応援してくれてました。
転倒現場の少し先に立っていたらしいそのご夫婦に
「大丈夫です、ありがとう」と笑顔を返して…
さあ530だ!時間食った!(いやマジでそのポジティブ…)
転んだ衝撃を胴体全体で受けたので
腹部中心にジーンとした余韻?鈍痛?が残ったまま
走り出したすぐ先が上り坂になっていて
転んだ私を抜いていった男性が目に入ったので、即パス。
彼は「ウサちゃん(←私)速いよ~」と
情けない声を出して、私と周りを笑わしてくれました。
ところで毎度のこのうさ耳。
私が認識する限り、松江は仮装ランナーが少なくて
耳だけにも関わらず、かなり声をかけてもらえました。
ある給水所では、元気一杯の女子高生たちから
「ギャーーー!うさちゃーーん!!かーわーいーいー!」
と、もしかして私ミッフィー(有名うさぎ)なんじゃね?と
勘違いするくらい熱烈な応援を受けたりも。( ̄▽ ̄)
ここの坂を越えたところ、50mほど先の民家の前から
「あっ!ウサギだ!!」と男の子の声が響き、
思わず「だいぶ早いな」と呟いたところ、周りのランナーから笑いが。
目印だけでなく、ランナーとの交流にもお役立ちのアイテムです。
そんなこんな楽しみながらも、きっちり溜まってくる疲労。
脚は動くんだ!動く限り順番に出してりゃいい
今日できることを精一杯頑張るんだ
走れないんじゃなくて歩きたいだけ、ただの甘えだ!
と、常に心の中は自分に対して叱咤激励。
私設と思われる、でもかなり立派なエイドで
お汁粉をいただいたり(しじみ汁並に激ウマ)して
ごまかしたり向き合ったりしながら、まだ走る。
この日最初からですが、ますます1km1kmが長いので
ガーミンを1kmごとに見るのはもうやめました。
見るのは40km、残り時間の確認をするだけと決めて
ただただ走る。全力で。530で!
35kmで最後のマグオン(ピンクグレープフルーツ)投入。
公式で難所と紹介されている坂に挑みます。
このコース全般、キツい坂はありませんでした。
でもここのは位置が位置だったので
しかもちょっと長いから、心肺より脚にくる…。
歩き出すランナーを次々とパスして、
いよいよ己との闘いが本格化していたところで
遠かった40kmの距離表示、ガーミンチェック。
3時間50分○秒…
…クッソ!(゚Д゚#)
残り2kmのキロ5切りは、私にはムリだ。
少しの悔しさを抱えながら、
それでも気力でしか動いてない脚は止めません。
ここまできたんだ、出せるものは全部出す!
…もう出し切ってる気もするけど。
41kmからが、この日最強に長かった。
3kmくらいあるんじゃないかと本気で疑った。
街中で増えてきた沿道の声援に応えたり、
歩いていたランナーに声をかけたりしながら
どうにか自分を鼓舞してゴールを目指します。
そしてゴールゲートが見えた時、
なんだかわからないけど一気にこみ上げるものが。
いかん、息ができない。( ;∀;)
喉からヒーヒー音を立てて
泣き顔で沿道に手を振りながら、
ゴールにいると言っていた父の姿がないことを確認。
(事前のゴール予定より10分早いだけに想定内)
いや、いなくて良かった…。

ゴールではフィニッシュランナーをコールしてくれていて
私がゴールした時は、
「ゴールしたのはうさぎさん…は……とあこさんかな」
と、おじさんがコールしてくれました。
なんか松江らしいあったかさで、ほっこりした。
松江の皆さん、ありがとうございました。(*´∇`)ノ
結果
~5km 29'32
~10km 28'39
~15km 29'56
~20km 27'01
~25km 29'22
~30km 27'57
~35km 28'47
~40km 29'13
~42.195km 12'01


我が松江城マラソンに一片の悔いなし。
何より
ハーフまで 2'01'21
ハーフから 2'01'07
だったことを後で知って、
自画自賛ですが、もう大文字赤字で書いちゃう。
私、
全力で
頑張り切った!!
心から思えました。
ほんとに楽しかった!!(*≧∇≦)ノ

大阪に落選して、代打的なエントリーだったけど
来年も松江でいいなと思ってる自分がいます。
みんなあったかいし、規模がほどよくノーストレス。
とは言え大阪の華やかさも捨てがたいので
エントリーはすると思いますが…どうせ落ちるだろ。( ̄▽ ̄)
まだまだ第二回。
伸び代たっぷりの大会ですし、これから人気が出る可能性も高いです。
もし来年大阪に落ちたら(←)、皆さんもぜひ。
長々しいレポでしたが、これでおしまい。
ご静読ありがとうございました。