秋の日と老人 | RUN!FUN♪RUN!

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走ることがそれほど好きではないのに、なぜかランニングを趣味にしてしまった怠け者のブログです。
走れば走るほど太るという奇跡のランナーの卒業ついでに
せっかく太った体を使って、1kg痩せると3分速くなる説の検証中。(※痩せる痩せる詐欺が止まらないため一時中止)

先日、休日出勤の振り替えで平日が休みでした。


最低週3の練習を自分に義務づけている私。

回数走ろうと思うと、どうしても平日の夜ランが必要。

あったかい昼間に走れるのは、休みの日だけです。


その日も朝9時くらいに、もぞもぞと起きだしました。


が、前夜の酒が残ってて(←休み前の誘惑には毎回不戦敗)

もんのすんご~~~く走るのが面倒。


でも、午後からは映画なんか観ちゃったりしたいし

それやってから走ったら、結局夜ランで寒いし

走るなら午前中に終えとかないと。(´д`lll)


と、激しい葛藤の末、堤防道路へなんとか出てきました。


その日のメニューはビルド走(徐々にペースアップする)。

普通のジョギングにすると60~90分走らなくてはいけませんが(私ルール)

ビルド走なら、40分で済むからです。


小細工してもあったかい昼間に走りたい、冬嫌いとあこ。(*`∧´)


走り始めてしまえば、秋を感じたりして、気持ちも上がってきました。



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最後の5分を全力で(←実際は20秒全力、40秒歩く、が限界)走り終え

疲れきって堤防の端でストレッチしてたら、

堤防道路をウォーキングしていたじいちゃん(推定年齢70)が近寄ってきました。


「オネエちゃん、もっとスピード上げなかんわ」


なんだとジジイ(▼ヘ▼;)今の私はこれが全力なんだよ!


と思いましたが、言い返すのもなんなので笑って済ませました。

するとじいちゃん


「もっとスピード上げんとよう、新春マラソン出れんよ!」


うるせえジジイ、もうエントリーしちまったよ!


と思いましたが、早いとこ去ってほしいので笑って済ませました。

ちなみに、じいちゃんの言う「新春マラソン」とは

こちらの地方で、年明け早々に毎年行われる大会のことです。

じいちゃん、まだまだ帰らない。


「出る?マラソン大会」


ジジイ、そっちが先だろ!


と心の中で突っ込みながら、訊かれたので「はい」と答えました。

じいちゃん、驚く。


「出る!?マラソン大会!?10キロ!?」


そして


「ほんならおれ、女房と二人で応援に行くわ!!」


…流れが想定外の方向に!(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)



「いや、でも人がいっぱいだからわかんないかも」

それ以前に初対面だし。

「いや!けっこうわかるんだよ、あれ!

そんでもあれだよ、ゼッケンの番号教えてよ!?」

じいちゃんなぜかノリノリ。


「いつもここ走っとる?」

「いえ、ここはあまり走らないです」

てゆーか普段は夜、闇に紛れて走ってます。

「どこ走っとる?」

「JRの沿線を、駅から駅まで往復とか」

「あっ!沿線ならほら、あそこに保育園あるでしょう

お寺さんの隣の保育園!」

「……?」

「おれんち、あの隣なんだわ!」


…ゼッケン番号教えに来いと?(゜д゜;)


じいちゃん、最後までゼッケン番号を教えろと何度も念押しして

さらに応援に行くことを(勝手に)約束して、ようやく去っていきました。



今日初めて会った私をそんなに応援してくれてありがとう。

(頼んでないけど)

最初にジジイ(怒)とか思ってごめん。


…でも私、沿道のあなたを見つける自信がありません(´・ω・`)



そんな秋の日でした。
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