こんにちは子育て中の視覚障害者、きの子です。

視覚障碍者のお料理シリーズ、2回にわたって私が使っている便利な調理グッズを紹介してきましたが。

 

 

 


今回はその補足。
フライパンやお鍋、計量スプーンなど、よく使うキッチン用品の選び方についてです。

①フライパン
まず、私にとって使いやすいフライパンは。
・内側(具材を入れる部分)の色が黒いもの
・ふちのたちあがりがしっかりあるもの(深さのあるもの)
・取っ手がとれるもの
・くっつかないもの

です。
フライパンも色々な種類があって、内側がシルバーだったりグレーだったりすることもあります。
手持ちのフライパンの一つが内側がグレーがかっているタイプでして。
ちょっとした色の違いなのですが、これがかなり見にくいんですよね。
私にとっては内側が真っ黒であることがかなり重要みたいです。
また、フライパンのふちの高さもポイントで。
炒め物など見えないまま適当にグルグルやることになるわけですから、ふちが浅かったり、立ち上がりの角度が緩やかだったりすると、具材がすぐに外に飛び出してしまいます。そして飛び出したことに気が付きません(汗)。
今使っている小さいサイズのフライパン、小回りが利いて使い出があるのですが、小さい分ふちの高さが低くて、日々具材を飛び出させております(涙)。
もう少し大きくていいから淵の高いものにすれば善かったなあ、と少し後悔。
人によって好みもあると思いますが、フライパンの取っ手は、ない方が安全に作業できる気がしています。
火にかけている間、取っ手が飛び出していることを忘れてうっかり手をぶつけて中身がこぼれたり。最悪ひっくり返ったりしたら大変なので。
そもそも一部が飛び出した形状のものって、視覚障碍者にはあんまり向いてない気がします。洗ったり収納したりするときにも、何かとぶつけがちだし。
最期に、当たり前すぎてごめんなさい。でも大きな超えで言いたい。
フライパンはくっつかないものに限ります!
視覚障碍者に限らず、フライパンはテフロン加工のくっつかないタイプのものを使っている人が圧倒的に多いと思いますが。
あの加工ってわりとすぐに劣化してきます。高いヤツでももれなく結局くっつくようになります。
それを我慢して使い続けるのはおすすめしません。
視覚障碍者はただでさえ調理中の細々した失敗が多いので、フライパンに具材がくっついて台無し、なんていうビッグな失敗を食らうと、ダメージが大きいです。
料理のストレスをできるだけ少なくするために、フライパンは気前よく買い替えるのが吉だと思いますよ。

②お鍋
鍋はステンレス製や放浪製のもの、内側がテフロン加工されているものなどいくつか持っていて。
傷めにも使うなら内側が黒いテフロン加工の方が使いやすいですね。具材も見やすいし。
色のコントラストで言うと、どうしても内側が白い放浪鍋じゃないとって時があります。
それはプリンなどのカラメルソースを作るとき!
白い鍋ならカラメルが焦げ始めるのが、私の目でもどうにか判別できるので。
取っ手は両手鍋のものなら出っ張りが少ないので気になりません。
片手鍋はフライパン同様長く飛び出しているものが多いので、これは取っ手がとれる式の方が使いやすいですね。

③計量スプーン
計量スプーンは、前々回の記事で紹介した貝印のものを使っていますが。

 

 


大さじは頻繁に使うのでもう1本用意していまして、こちらは100円ショップで購入したプラスティック製のものです。
選び方としてはしっかり深さのある、半球状のものがおすすめです。
昔からよくある浅い(平べったい)大中小スプーンのセットは、視覚障碍者には使いにくいように思います。

④トング
トングは短めのものが手に間隔が伝わりやすくて使いやすいように思います。
ただ、短い分熱源に近いところで作業することになるので、やけどには注意が必要です。
以下は日本点字図書館のネットショップで販売されているトング。これもだいぶ短そうですね。