こんにちは子育て中の視覚障害者、きの子です。
視覚障碍者の片付けと収納シリーズ、物の見分けについて書いています。
最後は目印をつける方法。これは家じゅうあらゆる場所で活躍しています。
色んなやり方があると思いますが、私が実際につかっているものを全部あげてみると。
・点字シールをはる
・目印シールをはる
・ふたなどにキズをつける
・ハサミで切り込みを入れる
・カバーなどをはずす
輪ゴムや洗濯ばさみを使う
ぐらいでしょうか。
具体的に言いますと。
・点字シールをはる
これが最も完璧な目印ですよね。
ただシールを作るのに手間がかかるし、そもそも点字が読めないと使えません。
我が家の場合、子供の保険証と診察券をそれぞれ袋にまとめてその袋に名前の点字シールをはっています。他には同じく子供の通知表などをまとめたクリアファイルにも貼りました。
何年間も使い続ける大切なものに向いていそうです。
ちなみに点字シールは地元で活動する点字ボランティアの方にお願いして作ってもらいました。
そうそう、保険証といえば今後保険証代わりになるマイナンバーカードには点字で名前を入れてもらうことができるってご存じですか?
我が家は家族全員分のマイナンバーカードに点字を入れてもらっているので、従来の保険証よりも見分けが楽です。
・目印シールをはる
これは家電やパソコンなどのスイッチの見分けに使うことが多いのですが。
片付けや収納でいうと、シャンプーやリンスの旅行用携帯ボトルのふたにはったり、乳液と化粧水を見分けるために使ったり。
使い捨てではないもので、二つあるうちのどちらか分かればいいというときに使っている漢字ですかね。
あと、オモテウラや上下の目印にも使いやすいですね。
点字シールよりはだいぶ気軽に使えるのがいいです。
ただよく触る場所だとシールがはがれてしまうこともあるので注意が必要です。
ちなみに目印シールはライトハウスなどの視覚障碍者向け団体が販売していますが、100円ショップなどで売っているシールの中でできるだけ小さく厚みのあるものを探して購入することもできますよ。
質感やサイズ、厚みなど好みのものを選ぶといいと思います。
・ふたなどにキズをつける
これは化粧品など、似たような容器が並んでいるときに使っています。化粧水と乳液を見分けるなどです。
またプッシュ式の美容液の容器で、どこから駅が飛び出すか分かりにくいものがあり、駅の出口のところに小さなキズをつけて使っていたこともありました。
このやり方のいい点は、多少こすっても濡れても目印が消えることがないということと、わざわざシールを買わなくてもいいということですかね。
見た目が多少悪くなるのは残念ですが。
・ハサミで切り込みを入れる
これは使い捨ての袋容器に使うことが多いです。
シャンプーのボトルには元々目印が付いていてリンスなどと見分けられるようになっていてたすかりますが。
今はボトルは使い捨てずに詰め替え手使うのが主流ですよね。
が、どのメーカーも詰め替え用の袋には全然目印がついていないんです!
しかもシャンプーとリンスの袋の形状がまったく同じで色もほぼ同じだったりします。
なのでシャンプーの詰め替えを購入したら、その場で切り込みを入れてしまいます。
これで入浴中にシャンプーが切れても、自力でシャンプーを見分けられるというわけです。
同じようにポテトチップスのコンソメとうすしおを見分けたり、ブドウ味とオレンジ味の袋入りグミを見分けたりもできますね。
切り込みの入れ方によっては2種類以上のものを区別することもできそうです。
・カバーなどをはずす
これはペットボトルやビンに入った食品に使うことが多いです。
我が家ではみりんと料理酒のペットボトルを並べて保管しているので、紙のカバーを片方剥がすととても区別しやすくなります。
醤油と酒ならにおいですぐに区別できますが、みりんと酒は分かりにくいですからね。
同じメーカーのいちごジャムとママレードを二種類同時に使っているときにも、片方の紙のシールを外して区別していました。
この方法の欠点は賞味期限や銘柄名がわからなくなることですね。
ある程度で使い切る食品でないと危険かもしれません。
番外編として。
輪ゴムを巻く、洗濯ばさみをつける。
というのも結構メジャーな方法です。
私は自分の歯ブラシに輪ゴムを巻いて家族のものと区別しています。
洗濯ばさみは靴に使うイメージです。
外出先で脱いだ靴に洗濯ばさみをはさんで、自分の靴を見失わないようにするというワザが、視覚障碍者の間で広く使われています。
同じようにバッグに洗濯ばさみを挟んでいる人もいました。
このワザ、生活訓練で教わるんでしょうか?よく見かけますね。
次回は目印シールについての補足記事にします。