原題：Talk To Me 製作年：2022年
製作国：オーストラリア 上映時間；95分
話題になった昨年末の公開時はスルーした．ホラー系を劇場で観ようとは
決して思わない．レンタルＤＶＤ化されたので観てみた．
本年度累積100本目はあのＡ２４が買い付けたオーストラリア製ホラー．
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SNSで流行する「90秒憑依チャレンジ」にのめり込んだことから思わぬ事態
に陥っていく女子高生を描き、2023年サンダンス映画祭で話題を呼んだ
オーストラリア製ホラー．
2年前の母の死と向き合えずにいる高校生ミアは、友人からSNSで話題の
「90秒憑依チャレンジ」に誘われ、気晴らしに参加してみることに．
それは呪われているという“手”のかたちをした置物を握って「トーク・トゥ・ミー」
と唱えると霊が憑依するというもので、その“手”は必ず90秒以内に離さなけれ
ばならないというルールがあった．強烈なスリルと快感にのめり込みチャレンジを
繰り返すミアたちだったが、メンバーの1人にミアの亡き母が憑依してしまい…．
主人公ミアを演じるのは、ドラマ「エブリシング・ナウ！」のソフィー・ワイルド．
人気YouTubeチャンネル「RackaRacka（ラッカラッカ）」を運営する双子の
兄弟ダニー＆マイケル・フェリッポウが長編映画監督デビューを果たした．
以上は《映画.COM》から転載．
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ソーシャルメディアの動画でよくある「90秒チャレンジ」の文化をうまくストーリー
に組み込んだのがヒットの要因だろうか．いかにもユーチューバー出身の監督
らしいつくりだ．中味はただの“こっくりさん”以外のなにものでもない．
本作の“90秒憑依チャレンジ”に参加する人物らは霊を目にして驚愕するの
はまだ良しとしても、中盤のシーンではパーティーののりで参加者らが延々と
繰り返すというのがリアリティーに欠け、空虚な話になったぶん恐怖も微塵も
無くなってしまうのが残念な気がする．
「Talk to me（私に話して）」は儀式の最初に口にする決まり文句で、
それに続く「I let you in（私に入るのを許す）」で何かしらの霊が憑依する
のだけど、後半になると決まり文句も関係無しで憑依されまくる…（汗）．
主人公ミア：ソフィー・ワイルドは2年前に母を自死で失っているがゆえに
亡くなった母親がトラウマになっている． そこの心の隙間に入り込まれ、
本当の母の霊かどうか判らない悪霊に取り憑かれ、取り込まれ、見事に
持っていかれてしまう．それからは主人公が独善的になり、見てもいられない
悲惨な状況へ…．
救いの無いエンディングにため息しかでない作品．
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