原題:Black Site 製作年:2021年
製作国:オーストラリア・アメリカ合作 上映時間:91分 R15+
最近は女性ヒロインものをついつい借り来てしまう(笑).
又も、“未体験ゾーンの映画たち”を選んでしまった.
本年度累積149本目はオーストラリア作のアクションもの.
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家族を殺されたCIAエージェントと凶悪テロリストの死闘を描いた
バイオレンスアクション.
イスタンブールの病院爆破テロ事件で家族を亡くしたCIA情報
分析官アビーは、自ら事件を捜査するべく、ヨルダンの砂漠地帯に
ある秘密軍事施設ブラック・サイトへの赴任を志願する.
事件の首謀者とみられるのは、「悪魔」の異名を持つテロリストの
ハチェット.ある日、ついに特殊部隊がハチェットの身柄を確保し、
ブラック・サイトで尋問が行われることになるが…….
「M:i:III」のミシェル・モナハンがアビー、「ゼロ・ダーク・サーティ」の
ジェイソン・クラークがハチェットを演じた.
ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の
「未体験ゾーンの映画たち2023」上映作品.
以上は《映画.COM》から転載.
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“ブラック・サイト”とは闇バイトの巣窟でもなく、特殊詐欺のWebサイトでも
無い.米英オーストラリアイスラエル共同運用のテロリスト拘束施設で、
ヨルダンの砂漠地帯の地下奥深くに設置されている.
イスタンブールでの病院爆破テロ事件で夫と子供を亡くしたCIA分析官
アビー:ミシェル・モナハンが、このブラックサイトへの異動を申請し、
10ヵ月後爆破の真相に近付く中で件のテロの首謀者が拘束されて…
というストーリー.
テロ首謀者とみられるハチェット:ジェイソン・クラークが移送されて来て、
彼を巡る関係者たちの行動はどこか胡散臭い.そうする内にハチェットは
殺人マシーンかと思えるような動きで片っ端からその尋問者たちを殺していく.
そして犯罪者を収監したこの施設は壮絶な闘いの場に化してしまう.
後半のガッツリアクション場面になってからは、とにかく容赦ない展開.
ハチェットの強さと残忍さが半端ないのだ.彼の殺戮場面のむごたらしさ
からR15+指定になってしまっている.
対するアビー:ミシェル・モナハンはただのCIAの分析情報管、銃の扱いは
出来ても、弱わっちい中年のおばさんでしかない.それでも、サイトでの上司
がハチェットに惨殺され、暫定のサイト指揮官になってしまう.
そこで起きる、サバイバルを掛けた隊員の生き残りの争い.イスラエル・モサド
の諜報員は早速反乱を起こし、アビーに手錠を掛けて閉じ込めてしまう.
もっとも、その後ハチェットに惨殺されてしまうのだが….
アビーはサイトを緊急ロックアウトしてしまう.60分以内に本部(CIA)へ
連絡をいれないと、ドローンによる攻撃でサイトは粉砕されてしまう.
されど、通信機器はハチェットに全て破戒されてしまう….
刻々と迫り来るタイムリミットの中、もしかしたらあいつやこいつもあっち側!?
なんて思わされながら、見応えのあるアクションも存分に見せてくれる.
さて、わざとサイトに侵入してきたハチェットの真の目的は?
はたして、アビーはハチェットを倒して、本部に連絡できるのか?
話の本筋もわかりやすいながらシンプル過ぎず、終始とても分かり易い
バトルアクション作品. 91分という短い尺も好ましい.
未体験ゾーンアクションの中でも当たりの作品と思った.
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