6/15 稜線の大お花畑~群馬・平標山 | 本日も一日一歩

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仕事の合間に、街歩きや読書をしています。見たこと、感じたこと、考えたことを少しづつでも綴っていきたいと思います。

 2024年6月15日(土)、新潟・群馬県境の平標山(たいらっぴょうやま)と仙ノ倉山に行ってきました。

 昨年見た平標山の見事なお花畑を、今年も見たいと思ったからです。

 

 

 朝5時33分、平標山登山口駐車場を出発しました。

 駐車場は有料で普通車600円です。

 昨年と同じ松手山ルートで平標山を目指しました。

 

 

 駐車場の隅にあるこの詩画は、今年4月に亡くなった星野富弘さんの作品のようです。

 中学校の体育教師だった群馬県出身の星野さんは、クラブ活動指導中の事故で手足の自由を失いました。

 その後、星野さんは、口で筆をくわえて絵画や詩の創作活動を続け、現在その作品は「富弘美術館」に展示されています。

 一輪咲いて 一輪咲いて

 その時を待って

 明日また咲くために

 守って下さい

 花 平標山

 

 

 最初の目標は、鉄塔のある四合目です。

 

 

 ピンク色が美しいタニウツギ(谷空木)です。

 

 

 鉄塔のある四合目に着きました。

 

 

 筍山(たけのこやま)の斜面に造成された苗場スキー場が見えます。

 

 

 マイズルソウ(舞鶴草)です。

 葉の模様が家紋の舞鶴紋に似ることから、舞鶴草という名がついたそうです。

 

 

 ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)です。

 

 

 アカモノ(赤物)です。

 

 

 ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)が咲いていました。

 

 

 6時42分、松手山(1,614m)のピークに着きました。

 

 

 中央奥に目指す平標山の山頂が見えてきました。

 

 

 ツマトリソウ(褄取草)です。

 

 

 イワカガミ(岩鏡)です。

 

 

 七合目付近からは、森林限界を越え、冷涼な風の中、展望も楽しめる登山路となります。

 

 

 ヨツバシオガマ(四葉塩竈)です。

 

 

 九合目付近、ハクサンイチゲ(白山一華)の群落が、登山者をお迎えしてくれます。

 

 

 この爽やかな花の白と、葉の緑のコントラストがいいです。

 

 

 1年ぶりの再会です。

 

 

 7時40分、平標山山頂に着きました。

 

 

 新しい山名標がありました。

 

 

 平標山山頂からの展望です。

 西側、山頂に湿原を抱える平べったい苗場山。

 

 

 南西、苗場スキー場の右奥には、佐武流山、そしてかすかに志賀高原の裏岩菅山。

 

 

 仙ノ倉山へと続く谷川連峰主脈縦走路へ進みました。

 この平標山東斜面の稜線が、素晴らしいお花畑となっています。

 

 

 ハクサンイチゲの大お花畑です。

 

 

 瑞々しい色合いに癒されます。

 

 

 各地に見栄えのするさまざまな花の名所がある中、平標山のお花畑には華麗な花はありません。
 ごく素朴な花、自然そのままのお花畑です。
 でも汗をかいて、自分の足で登ってきて初めて見ることができるのがこの山上のお花畑です。
 豪雪地帯の稜線の厳しい環境の中で、初夏を待って健気に可愛らしく咲く花々、平標山への登山者はみんな、これを見ることができる幸せを感じることでしょう。

 

 

 ハクサンイチゲとハクサンコザクラの競演です。

 

 

 うす紫色のハクサンコザクラ(白山小桜)の花も可愛いです。

 

 

 強風のため、なかなかピントが合いません。

 

 

 チングルマ(稚児車)も咲いていました。

 

 

 このあたりは、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、チングルマが混ざって咲いています。

 

 

 「(谷川岳)肩ノ小屋より10,500m」の標柱。

 昭和25年(1950)、東芝山岳部メンバー3人の若者の遭難死に思いが馳せます。

 

 遭難事故については、昨年書きました。

 

 

 ミツバオウレン(三葉黄蓮)です。

 

 

 爽快な稜線歩きでした。

 

 

 8時45分、谷川連峰最高峰の仙ノ倉山(2,026m)山頂に着きました。

 

 

 谷川連峰主稜線の峰々。

 

 

 巻機山方面。

 

 

 巻機山の奥、中央に越後三山中ノ岳が頭を出しています。

 

 

 谷川連峰の奥、遥かに霞む尾瀬の至仏山と燧ヶ岳。

 

 

 さらに進んで、エビス大黒ノ頭方面に向かいました。

 

 

 9時7分、稜線鞍部にあるエビス大黒避難小屋に着きました。

 

 

 この日は、ここで戻ることにしました。

 

 

 仙ノ倉山へ戻る斜面も、ハクサンイチゲのお花畑です。

 

 

 仙ノ倉山山頂へ戻りました。

 だいぶ登山者が増えています。

 

 

 仙ノ倉山から見た平標山。

 この道を戻りました。

 

 

 斜面のお花畑、その先に見える平標山、さらに奥の苗場山。

 最高の眺めです。

 

 

 そろそろお花畑も今日は見納めです

 

 

 今年も素晴らしいお花畑を見せてくれた平標山にありがとう、という気持ちです。

 

 

 平標山山頂に戻り、「平標山の家」経由の下山ルートは昨年と同じです。

 

 

 「平標山の家」に着きました。

 

 

 冷たい飲み物を売っています。

 清水は無料です。

 

 

 山の家から見上げる仙ノ倉山、右はじにはエビス大黒ノ頭。

 

 

 平元新道登山道入口に下山しました。

 

 

 13時10分、駐車場に戻りました。

 

 

 駐車場の隅に、キッチンカーが出ていてクリームソーダを売っていました。

 

 

 帰り道の国道17号沿い、湯宿温泉の菓子店、大阪屋に寄りました。

 

 

 酒まんじゅうを6個買いました。

 あったかくて、あまり甘くなくほどよい甘さの餡子でとても美味しいです。

 

動画をアップしてみました。

 

 

合計時間 8 時間 16 分  休憩時間 1 時間 57 分
距離 15.2 km  のぼり / くだり 1538 / 1539 m