4/28 栃木・行道山と群馬・鳴神山 | 本日も一日一歩

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仕事の合間に、街歩きや読書をしています。見たこと、感じたこと、考えたことを少しづつでも綴っていきたいと思います。

 2024年4月28日(日)、栃木県足利市の行道山(ぎょうどうさん)と、群馬県桐生市の鳴神山(なるかみやま)に行ってきました。

 さいこうふれあいセンター駐車場に車を停めて、JR足利駅まで歩きました。

 

 

 20分弱歩いて、JR両毛線の足利駅に着きました。

 

 

 駅前には、水飲み場があります。

 足利市の水道水は、すべて地下水を原水としているおいしい水道水、とのPRが書かれています。

 他の多くの都市部自治体は、水道水を河川から取水しており、それには上流から流れ込む下水道処理水や生活排水が混じっています。

 それに比べれば、原水のすべてが地下水とはうらやましいです。

 

 

 足利駅からバスに乗って、終点の行道山バス停で降りました。

 8時42分、バス停から歩き出しました。

 

 

 ニセアカシアっぽいですが、シロバナヤマフジ(白花山藤)ですかね。

 

 

 ウツギ(空木)の花が咲いていました。

 一般には、ウノハナ(卯の花)と呼ばれます。

 この花を見ると、唱歌「夏は来ぬ」を口ずさんでしまいます。

 卯の花の 匂う垣根に
 時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

 作詞は国文学者の佐佐木信綱で、1896年(明治29年)に発表されました。

 

 

 文語調のこの詞は、年を経た今は、季節を表現する日本語の素晴らしさを感じます。

 

 

 トイレがあります。

 

 

 斜面には、ヒメシャガ(姫射干)が群生しています。

 

 

 ヒメシャガの花は、薄暗い参道によく似あいます。

 

 

 ここから浄因寺の参道石段となります。

 左側に、行道山モノレールの線路がありますが、現在は運転していないようです。

 

 

 昭和の俳人、瀧春一(たきしゅんいち)の句碑がありました。

 赤子のやうな

 寝釈迦に

 山の春しぐれ(時雨)

 

 

 「行道山」との扁額が架かった山門をくぐりました。

 

 

 行道山浄因寺は、和銅6年(713)年、行基上人の開創と伝えられています。

 室町時代には、山岳信仰の霊場として栄え、関東の高野山と称された、とのことです。

 

 

 ここにも、卯の花が咲いていました。

 ぴったりの初夏の陽気でした。

 

 

 写真左の巨岩の上に、「清心亭(せいしんてい)」という建物があります。

 栃木県第一号の名勝指定とのことですが、現在は案内板もありません。

 右側の石段を登って「天高橋」という鉄製の小さな橋を渡って近づくことができますが、鍵がかかっていて中を見ることはできませんでした。

 

 

 なかなかの景観です。

 

 

 この日の行程、行道山から南へ縦走し、両崖山を経由し織姫神社までのルートは、「関東ふれあいの道」となっています。

 寝釈迦のある岩場に着きました。

 

 

 たくさんの石仏が置かれている中に、寝釈迦(ねしゃか)がありました。

 寝釈迦とは、お釈迦様が入滅した際の寝姿をかたどった像です。

 

 

 後行道山のピークですが、展望はありません。

 

 

 仏法僧峠を通過しました。

 

 

 木々の新緑とツツジが咲く中、気持ちよい歩きができました。

 

 

 紅色のヤマツツジ(山躑躅)が、登山者を楽しませてくれます。

 

 

 9時48分、行道山山頂に着きました。

 

 

 行道山(442m)山頂からの北側の展望です

 

 

 北西側、かすかに赤城山が見えます。

 

 

 南西、太田市方面

 

 

 東側、彼方には筑波山

 

 

 大岩山(417m)のピークです。

 

 

 「足利アルプス」という名の、ご当地アルプスになっているようです。

 

 

 天空西公園という、車でも来れる場所に着きました。

 

 

 展望台になっています。

 

 

 「令和5年秋、南野陽子さん来訪!」という写真がありました。

 BSテレビ番組で、行道山を歩いたようです。

 

 

 なかなかの展望です。

 

 

 山肌の樹木がないのは、令和3年2月21日に発生した足利・山林火災によるものです。

 鎮火まで10日間かかり、広範囲に延焼しました。

 

 

 山火事防止の横断幕

 

 

 足利市は、昨年4月に「美しい山林を火災から守る条例」を制定・施行しました。

 山林内では禁煙、焚火やコンロ使用禁止という内容となっています。

 でも罰則がなくモラルに訴えるという条例のようで、それで再発防止ができるんでしょうか?

 

 

 大岩山毘沙門天(おおいわやまびしゃもんてん)本堂です。

 行道山浄因寺と同様、奈良時代に行基上人が開山しました。

 

 

 北関東道が真下の山腹のトンネルから出てきたところです。

 

 

 11時37分、両崖山(りょうがいさん)山頂に着きました。

 この一帯は、足利城跡でもあります。

 

 

 山城らしい場所です。

 

 

 足利市街を一望できる展望台があります。

 

 

 足利織姫神社に着きました。

 

 

 12時36分、織姫神社鳥居に下山しました。

 駐車場に戻り、「青竹手打ラーメン義信」でラーメンを食べました。

 

 

 行くなら今日しかないと思い立って、栃木から群馬・桐生市の鳴神山大滝登山口に転進しました。

 13時53分、出発しました。

 

 

 昨年に引き続き、鳴神山周辺にしか生育していないカッコソウを見に行きました。

 

 

 御神水の水場で、水を補給しました。

 

 

 14時45分、カッコソウの移植地に着きました。

 しかし、フェンスに鍵がかかっていて中には入れませんでした。

 この数十分前、下山するグループとすれ違ったのですが、たぶんその方々が「雷神山を愛する会」の管理している方で、時間も遅くなったので施錠したのだと思います。

 

 

 でもフェンスの外から、カッコソウを見ることができました。

 

 

 今年も咲いていました。

 

 

 サクラソウのようなかわいい形の花ですが、色は紫色です。

 

 

 15時17分、鳴神山(980m)山頂につきました。

 

 

 袈裟丸山から奥日光方面の眺めが素晴らしいです。

 

 

 16時23分、大滝登山口に下山しました。

 

 

行道山~両崖山~織姫神社

合計時間 3 時間 53 分  休憩時間 25 分
距離 8.8 km  のぼり / くだり 666 / 723 m

 

 

鳴神山周回

合計時間 2 時間 30 分  休憩時間 17 分
距離 6.5 km  のぼり / くだり 715 / 708 m