2023年7月29日(土)、栃木県日光連山の女峰山(にょほうさん)に行ってきました。
5時21分、登山者用の広い霧降高原第3駐車場を出発しました。
ここにはかつて日光市営の霧降高原スキー場がありました。
30年前にスキー場は廃止となった後、中央に見える小丸山まで乗せてくれるリフトが夏に営業していましたが、現在はそのリフトも老朽化のため撤去されました。
リフトはなくなりましたが、現在、この「天空回廊」が整備されてます。
小丸山展望台までの1,445段の立派な木製階段です。
「天空回廊」の高低差は、240mです。
両側はキスゲ平と呼ばれており、6月にはニッコウキスゲの大群落を見られるようですが、既に花期が終わっていました。
ヒメシャジン(姫沙参)です。
花言葉は、「可憐な振る舞い」。
階段の蹴込板(けこみいた)に100段ごとに励ましの言葉が書かれたプレートが設置されています。
山形・立石寺(山寺)の石段1,015段を余裕で越える数です。
25分かかってようやく1,445段を登りました。
展望台から今通ってきた方向をみると、中央の駐車場が小さく見えました。
北東側の奥には、うっすらと高原山(たかはらやま)が見えました。
5時58分、小丸山(1,601m)山頂に着きました。
中央に見える赤薙山(あかなぎさん)を越えないと、女峰山は見えません。
6時54分、赤薙山山頂(2,010m)を通過しました。
山頂は展望はありませんが、赤薙山神社の鳥居、その奥に祠があります。
ようやく目指す女峰山の姿が右奥に見えました。
左奥は男体山(なんたいさん)です。
7時50分、途中のピークの一つ、赤薙山神社奥社跡を通過しました。
あまり赤くありませんが、ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)です。
花言葉は、「恥じらい」。
「ヤハズ」と書かれた標式がありました。
ここからは女峰山の堂々たる山容が見えました。
山頂が双耳峰になっているのもよくわかります。
左奥の男体山には、嫌な感じの雲がかかり出してきました。
8時44分、一里ヶ曽根独標というピークを通過しました。
何だか雲が湧き出してきました。
女峰山までは、まだまだアップダウンがあります。
遠いですなー。
鞍部に下ると、水場がありました。
水場の水は、チョロチョロという細さですが、山の清水を補給して生き返りました。
こういう水場があるとないとでは大違いです。
中央奥の女峰山山頂に至る道のりが大分近づいてきました。
花期の終わりのハクサンシャクナゲ。
北西側の展望が開けていました。
左は、女峰山からの稜線先、帝釈山(たいしゃくさん)。
その右は、太郎山。
振り返ると、これまでに通ってきた赤薙山(中央)、一里ヶ曽根独標(左)が見えました。
こちらは明瞭な双耳峰、尾瀬・燧ヶ岳(ひうちがたけ)がうっすらと見えました。
キオン(黄苑)です。
花言葉 は、「元気」。
クサリ場がありますが、手がかり足がかりがあるので難しくはありません。
9時56分、女峰山(2,843m)山頂に着きました。
夥(おびただ)しい数のトンボが飛んでいました。
西側には、帝釈山へと続く稜線。
男体山方面は、雲で全く見えません。
北側もあまり展望がよくありません。
東側は今、通ってきた方向です。
山頂の爽やかな風を感じながら食べるカップラーメンは最高です。
雨が降りそうなので、長居はせず下山に移りました。
キンレイカ(金鈴花)です。
花言葉は、「勝利」。
シモツケソウ(下野草)です。
花言葉は、「控えめな可愛さ」。
ピストンの長い下山路も終わりに近づきました。
振り返ると先ほど越えてきた赤薙山方面は雲の中です。
後は「天空回廊」を下るだけです。
黄色い帽子をかぶった保育園児たちが元気に登っていました。
13時53分、霧降高原レストハウスに着きました。
ここでゴールとしました。
レストハウスの中に、キスゲ平自然情報がありました。
今年のニッコウキスゲの見頃は、6月21日~7月12日までだったとのことです。
合計時間 8時間31分 休憩時間 1時間14分
距離 12.8 km のぼり / くだり 1,441 / 1,423 m