2021年12月9日(木)、栃木県佐野市の出流原弁天池(いずるはらべんてんいけ)に出かけた。
湧き水が大きな池になっている。
紅葉が水面に映っていた。
出流原弁天池は、国の名水百選にも選ばれている。
出流原弁天池は、昔から地元住民の命の池と敬われ、豊富なその水量は地域一帯の農地の灌漑に貢献してきた。
年間を通して摂氏16度の水温で、山紫水明の仙境として昔から有名だったという。
芭蕉の句碑があった。
此あ多梨目尓見遊流毛の美奈涼し
芭蕉が「笈の小文」の旅の帰りに、岐阜の長良川で詠んだ句だ。
このあたり目に見ゆるものは皆涼し
清水は、池の底まで見える高い透明度だ。
大きな鯉が悠々と泳いでいた。
明治天皇御製歌碑があった。
國民もつねに心をあらはなむみもすそ川の清き流れに
池の裏手の小山を登った。
出流原弁天池の隣には、磯山弁財天がある。
崖の途中に建てられている。
この地域では、蛇は弁天様のお使いとされ、昔から大切に保護されてきた。
「弁財天白蛇の霊泉」。
社殿に入口にある「阿吽の大蛇」。
社殿からの眺め。
出流原弁天池を後にした。
振り返ると、磯山弁財天が右の小山の中腹にあるのがよく分かった。
佐野ラーメンの有名店でラーメンを食べ、田中正造記念館へ向かった。