世間で言う夏休みのようなそれらしきもの2024【“±1分”の重み…255系夏臨記録8/10編①】 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

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『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

今日9月7日と明日8日、JR東日本千葉支社では臨時特急列車が運転されている。


255系による「ビューさざなみ」(7日)と「ビューわかしお」(8日)である。


既に乗車している友人からの現場報告によると、すっかり戻った暑さよろしく、アレやコレやと

色んな意味で過熱してしまっているようで…

鍵がかかっているはずの多目的室を開けて、無札で乗っていたところを警察に連行されただとか

なんだか穏やかならぬ話も聞こえてくるのが胸糞悪いのだが…


遡ること約1ヶ月前。

“山の日”に関連した三連休。

この8月10〜12日も、255系による多客臨時列車が運転されていた。

新宿〜安房鴨川間で往復運転された「新宿わかしお1・2号」と、東京→安房鴨川間の片道のみで

京葉線経由の「わかしお89号」に1編成が運用されたのである。

特に「新宿わかしお1・2号」は、5月の運転予定がE257系5000番台に差し替えられていたため

今回の夏臨の設定、8月3・4・10〜12日の運転が唯一のこととなった。

(わかしお89号は8月10〜12日のみ)


前回、自分は7月15日の秋葉原での雰囲気の悪さに著しく心証を害していて…

8月3・4日は結局記録に出向くことは無かった。

しかしこの8月10〜12日は、前述の「わかしお89号」運転に関連し安房鴨川→東京間に於いて

臨時回送も設定されていたため、この記録も含めて予定を組むこととなった。


8月10日土曜日10時前、京葉線東京駅地下ホーム

それでも記録に出向くかどうかは、結構ギリギリまで気の迷いが生じていた。

さんざん“アディショナルタイム”を利用して千葉界隈に足を運んできて、今更どうなのだろうと

気持ちの重さの方が僅かに勝り始めていたのである。

6月頃からずっとそうだったが、厳しい暑さによる過日からの疲労蓄積も強く影響していた。


それもあり、8月10日土曜日はスローなスタートになり…

この日は、東京駅から「わかしお5号」で房総方面に走り始めていた。


実は臨時回送は、茂原駅到着が10:56予定で、副本線(1番線)で24分停車。

対してこの「わかしお5号」は10:54到着予定。

つまりは、2分差で回送を茂原駅で十分迎撃できると踏んだのである。

茂原駅では既に2度撮影しているが、極めてレアな1番線到着ということも行動に作用した。


だがしかし、やはりお盆休みの三連休は房総特急といえども混んでいた。

結局座れることなく、座席未指定券で立ちっぱなしという憂き目となった。

しかも「わかしお5号」は、6月29日まで255系で運転されていた利用率の高い列車でもあり…

多客期くらいはE257系を増結するか、255系再代走くらいしても良かったのではなかろうか。


そんなことは思ったが、列車は比較的快調に飛ばしている…


とばかり思っていた。


ほんの僅かな誤差が、じわじわじわじわ、蝕み始めていることに気づかなかった。

いかに列車ダイヤというものが、緻密な糸を張り巡らせたようにできているのかを。


…走りに走って、茂原に到着というところまできた。

時計を見ると…10:55。

あれ、1分遅れているなぁ。

まぁ、あと1分くらいだからどうにか…


ってえええええ!


前を見て、一気に慌てた。


255系、入線してきてるし!


なんと、回送は1分早着、、、


±差し引くと、まさかまさかの同時入線!


想定外の事態に、頭を抱えた。


なんのために時間とお金をかけて、ここ(茂原)まで来たというのだ!


しかし、少しだけ発想の転換も同時に矢継ぎ早に行う。

2形式、並ぶじゃない。


そもそものダイヤではここで並ばなかったという、この2本。

それが見られるなら、それも良いか?…いやいや。

まぁ、もうちょい早めの列車に乗れるように仕向けたら良いだけの話だった。

この時ばかりは、気の迷いが少しばかりマイナスに作用した!

こうして、茂原での1番線入線場面は撮れずに終わった。

しかも、翌日にリベンジすることもなかった。


しかし、255系の茂原駅1番線入線自体が珍しい。

まだ停車時間はあるので、これを機会に撮り回ってみる。


今回使用されたのはBe-02編成。

8月10〜12日の3日間は、この編成が全ての列車に使用された。


すっかり草臥れた感は否めなかったが、最後となるのだろうか?孤軍奮闘を見せていた。


さんざん見られてきたE235系との顔合わせも、すっかりご無沙汰になっていた。

そしてそれは、いよいよ最後のこととなるのだろうか?


もう、満身創痍なのは隠しようがない。

いつ静かに走り去っても、微塵の後悔もないように手を尽くしてきたつもりだった。


しかし、ここ茂原で約1ヶ月ぶりの再会を果たし、もうちょっと踏ん張ってみようと思えた。

世間で言う夏休みのような3日間は、255系と共に過ごす最後の夏であろう日々となっていく。