東京メトロ東西線南砂町駅工事に伴う運休・折返し運転とバス代行輸送 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

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『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

5月11日と12日、東京メトロ東西線では南砂町駅におけるホーム増設に伴う線路切替えを実施。

このため、同線は終日東陽町〜西葛西間が運休となった。


この二日間、西側は三鷹・中野〜茅場町・東陽町間、東側は西葛西〜葛西間と葛西〜西船橋間で

それぞれ折返し運転を実施、東葉高速鉄道との直通運転は中止し線内折返しに。


まあここまでは今回は比較的、周知が尽くされたなとは思う。

山手線渋谷駅の工事や、東海道新幹線「のぞみ」のGW期間中全席指定席化のように、毎回毎回

性懲りもなく現れる「知らなかった」とは言わせないぞ?!との気概は強く感じた。


まず西側から。

実のところ、東陽町行きという行き先は朝に見られるので個人的にもさして珍しくはない。

ただ土休日は1本だけだから、終日走るというのはインパクトがあったとは思うが。


ただ今回、列車のおよそ半数は茅場町発着とされた。

茅場町駅には日本橋方にしか渡り線がないので、回送扱いで東陽町駅での車内点検を軽減か?


茅場町の行き先表示は、5000系や05系の初期幕車にも設定の記憶がない。

もちろん定期の設定もなく、今回のこの折返し運転が初登場とみられる。


車内のLCD、自動放送も対応していた。

これもあって、音鉄が各所でマイクやスマホをスピーカーに向けているのが煩わしかったが。


もちろん、JR東日本E231系800番台も運用に入っていた。

タイミングによって茅場町行きにも入ったようで、それは撮り残しておきたかったな。

まぁ今回の南砂町駅工事はあと2回切替えがあるそうなので、また機会はあるだろうか?


実は茅場町駅は土日とも足を運んでいるのだが、昨日の西船橋方にはテープで先端に区切りが。

よっぽど撮り鉄の滞留が煩わしかったのだろうか。

ジーッと同じ場所に居たまんまの奴も見かけたからね。



今回も東京メトロ様式に準じた各種臨時案内表記の数々が。

この2日間に限らず、次回以降の利用も考慮しているのだろうか。


特に“逆線折返し・単線運転”となる西葛西駅は、終始珍しい運転光景に写真を撮る人が多数。


しかもその需要を見越し、2番ホームの西船橋側が開放!

エスカレーターとエレベーターは停止していたが、気兼ねなく逆線進入の撮影が可能だった。

注意喚起はしっかり飛ぶが、そのあたりは東京メトロの最大限の厚意である。

その厚意に仇を返さぬよう、気をつけ合っていかねばならない。


運行番号は99S、西葛西行きは行先空欄で運転。


葛西行きは、前面のみ行先表示が掲出可能に。

側面は全て消灯となっていた。


そして葛西駅では西葛西行きが1番線、西船橋行きが2番線で折返し。

1番線側の通過線には、15000系が1編成留置されていた。

2番線側からの目隠し?との説もあったが、中野側のポイントを固定するためだろうか?


逆線発車時には、係員が緑の旗を振って発車を指示する。


そして、この時しか見られない“逆線出発”。

この風景が、15分に1回規則正しく見られたのだった。



西葛西方面の運転台は、速度計になにやら覆いが…

但しATC開放というわけではなかったらしく、停車駅通過防止装置も作動していた。


西船橋では葛西行きは6番線、東葉高速鉄道は8番線でそれぞれ折返し。

東葉高速鉄道との直通運転が取りやめになっていたのは、現地に行くまで知らなかった。


西船橋でも、葛西行きは今回が初登場に。


05系の側面は、葛西行きでもしっかり表示されていた。


東葉高速鉄道線内では、八千代緑が丘止まりはあれど通常西船橋折返しは存在しない。

それだけに、今回の運転は非常にレアなケースとなったみたいである。

次回の機会の際は、こちらの運行状況も気にしておきたい。



なお今回、西船橋で友達親子に遭遇し、東葉高速鉄道までは手が回りきらなかった(爆)


そんな物珍しい運転が続出した、今回の東京メトロ東西線。

鉄道側では目立ったトラブルもなく、無事に2日間を乗り切ったようである。


さて、今回の工事告知では影が薄かったが、運休区間を走る代行バスも終日運行された。

ただ、通常なら代行バスは沿線に関連した数社局が担当するのが常なのだが…


乗務員不足が影響しているのか、都内の多数の事業者はおろか近県からも応援に!


今回の代行輸送はさながら首都圏のバス見本市、バスまつりの様相を呈する事態に!


都営バスも居るには居たが、ここでは少数派となる事態!


自分が移動する際には、京浜急行バスと国際興業バスが並ぶというカオスな状況もw


南砂町駅では、代行バス利用者向けに乗車券販売も。


とにかく、普段ではあり得ない並びがたくさん、23区東部で頻繁に見られたのだった。


中には観光バスや、エアポートリムジンまで!

東武バスは、またちゃんとLED表示を仕込んできたそうであるwww


ただ、バス界隈においては撮影者が歩道を塞ぎ、警察を呼ばれた事案もあったらしい。

他にも交差点や、南砂町駅ロータリー、江戸川球場前の陸橋にも多数の“撮りバス”が。

その群がる光景は、半ば異様にすら感じられた。

撮るな!とは言いづらいが、周辺住民に配慮するなどして欲しいものと感じた。

良くも悪くも鉄道界隈とそんな変わらないな、とも。


とにもかくにも、まず大きなステップを踏み出した。

長くボトルネックとなっていた南砂町駅の、全面完成が今から待ち遠しい。