2024.3.9 ふたつのさよならに、ただいまを添えて。〜5年ぶりの銚子、別れと再会の旅③ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

さて、3月9日の「しおさい3号」では旭でビッグイベントがあった。

それは…


255系同士の交換


であった。


ダイヤ改正前は、3号と8号が旭駅で定期交換していた。

これ以外の列車でも停車駅・通過駅それぞれで行き違う光景があった。

単線区間ならではの風景であった。


特にこの旭駅では、停車列車同士であったが…


残念ながら上下線で約2両分のズレがあり、停車中の並び撮影は不可能!


やむなく、またここから旅を再開。

…だがこの遭遇が、後日新たな計画を立ち上げることにつながっていく。

そういう部分では、非常に収穫のある邂逅になったのだった。


そして、次にして終着前最後の停車駅である飯岡で、大きな山が動いた。

アレが降りた!


そして、運転席に向かってなんかゴニョゴニョやっていた。


というかやろうとしていた。


あらかた、ミュージックホーンを鳴らしてもらいたかったのだろう。

一部で悪い意味で話題になっている、アレをやりたかったのではないだろうか。

誰からも頼まれてもいないはずの、自惚れと自己満足の塊のパフォーマンスを。


が、その目論みは呆気なく崩れ去った。


運転士、無視!


なのかバツを出したか、こちらからは窺えなかったが…

最終的に全くもって相手にせず、もちろんミュージックホーンなど一切鳴らしもせず。

極めて淡々と、普段通りに飯岡を発車したのである。

堂々にして黙々と、為にならないサービスはしないという運転士の矜持には感心。

既に東京駅でやっていた動画が流れていたから、というのもあっただろう。

そして不服そうに発車を見つめる顔が車窓の後ろに流れ去り、飯岡を離れたのだった。


ということでここで、とりあえず


イライラの種、切り離し!


緊張を緩めたら、この期に及んでふわ〜っと眠気が来たw


とはいえ、それですべて終わらなかったのも、今回の旅であった。

折々に一喜一憂する、忙しない旅になっていく。


…と、車窓に209系「B.B.BASE」が見えてくると…


11:58、銚子に到着。


東京を出た時にはどうなるかと悲嘆に暮れたが、無事に定刻で銚子まで完走した。


しかし、下車客は土曜日の割にはそこまで多くはなかった。

まだまだ厳しい現実は続いているようである。


そういえば一連の銚子訪問で(たぶん)初めてな、銚子駅1番ホームの東京方へ。

やはり255系目当ての撮影者がいたが、東京駅に比べたらその数は断然に少ない。

また親子連れもいて、記念撮影のアシストをするほど穏やかで余裕があったのである。


それと、折り返し整備もとうに終わり、しおさい10号として既に車内開放済み。

発車時間1時間以上も前からゆったり開いて待っているのは、都心とは隔世の穏やかさだ。

グリーン車サロ255の車内も、ゆっくり撮影することができた。


かつて禁煙と喫煙を分けていたパーテーションは、全面禁煙化後も健在。

シートピッチも広く、進行方向側はリクライニングで後ろを気にする必要がない特等席だった。


その他、普通席も含め車内は登場時から大きく変化することはなかった。

もちろんモバイルコンセントもなかった、平成前期の特急車両。

片道2時間前後とはいえ、現代ではその設備の有無が少なからず利用率に繋がる側面もある。


…とおっと、少々255系に気を取られすぎていたようだ。

でも十分、いつさよならしても悔いはないくらいの記録成果は…

そんなところで、ふと先を眺めると…


あ、そうだ!


ここから、今回ふたつ目の目的が動き出す。