歩いてから1ヶ月余、運用を外れてから半月余。
この時期に穏やかに過ごせていられるのは、延べ半年余に及ぶ地道な記録の蓄積があったから。
改正前最後の鶴見界隈。
これまで幾多の蓄積があったから、悠々としていられる。
それは、尚変わらない。
新旧の並び、とはいかなかったが、2月27日までは見られたE131系との共演。
ほんの2ヶ月ほどではあったが、その記録と記憶は多くの人に刻まれたことだろう。
ただひたすらに粛々と、日常のまま。
それが近年のトレンドである。
ここから、この日初めて205系に乗る。
こうなるくらい、鶴見線の205系には乗り尽くしている。
…そして、また安善で降りるw
安善駅の特徴的な出発信号機とも、
そして、米軍ジェット燃料輸送用のタキ1000形との並びも、見納めになった。
何度も撮ってきた安善駅。
そこから205系が、もういない。
窓のシルエット美。
そして、また浅野駅に…と。
後ろ姿を見送りながら、ふと?
カメラマンの視線に気がついた。
見返すと、なんと音楽関係の友達w
数年前に地元のカレー屋でバッタリ出くわしたことはあるが、出会ったきっかけのライブ関係に
すっかり足を運ばなくなっていたので、相当久しぶりの再会になった。
ああそういえば、自分で鉄道の音楽の小冊子を作り、周りに配布するほどの人だったな、と。
205系が鶴見から戻ってくるまでのしばらくの間、近況方々あれこれと話をした。
まずは元気そうで何より!
なお、当人は205系よりもE131系のほうが興味があったようである。
…そして自分は再び、海芝浦支線の踏切を越え、沿線でカメラを構えた。
最初の踏切と、一番最初に沿道で撮ったポイントの中間、カーブ終端付近。
前々からチェックをしていた場所で、ひとりきりで待つ。
制限解除の標識が、思ったよりも目につく場所ではあったが。
前回と違って、撮影目的の人はおらず…
じわりじわり。
最後は制限解除標識も、絶妙にフレームアウト。
冬の枯れ草も、ここでは少し季節感を込めたアクセントに。
この日は数少ない未履修ポイントを探して、もうひと歩きを続けた。
だがそれも、次第に手詰まり感、ワンパターン感を感じるようにもなってくる。
それがここのところの、それまでに力を入れすぎた故のジレンマだったりもするのである。