野岩鉄道6050系61103F「やがぴぃカー」運転開始【後】 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

今日も走った「やがぴぃカー」盛況を祈る🤞


さて「やがぴぃ1号」到着後、しばらく野岩鉄道のスタッフさんと諸々意見方々懇談。

その時から、結構日差しが暖かくは感じたのだが…


その直前、会津高原尾瀬口駅に勤務する会津鉄道の駅員とも雑談を交わしていて


そろそろ屋根から雪が落ちてきそうですよ。気をつけてください


なんて話をしていて、いやいやまさかぁ、なんて思っていたら


ドーン!


と轟音が聞こえて、慌てて振り返ったら

本当に落ちたー!!


雪国の降雪後の晴れの怖さを実感し、思わず苦笑。

と同時に、除雪の省力化を睨んだ駅舎や周辺建物の屋根の造りに感嘆。

先人の知恵が今もなお生きているんだなと、妙に感心した今回の旅であった。


…ちなみにこの後も何回かに分けて落ち、折り返し「やがぴぃ2号」の発車時間までにホーム側

屋根傾斜にあった雪はほとんどが落ちたが、利用客への直撃は免れたのだった。


そしてなお時間があったので、憩の家で昼食。

これまではゆっくり食べたことが無かったので、温かい食事はやはり有り難い。

また野岩鉄道フリーきっぷではソフトクリーム50円引き特典があるので、デザートとして活用。


そして、またホームに戻る。

この日は風が強く、雪が舞って太陽の光と反射しキラキラする美しい風景が見られた。


そして、ここからは帰りの「やがぴぃ2号」にも乗ることに。

乗車整理券も発行してもらったが、座席指定を決めない「フリー乗車」の扱いになった。

逆を言えばそれだけ利用が少なかったためで、それは少し寂しいことではあったが。


そして、また今度は会津鉄道の駅員氏にお願いして通路で撮影していた人がいたので…

こちらも再度お願いし、撮影に混ぜさせていただく。

先のうちの撮影を見ていてお願いしたようであるが、まだほとんど撮る人はおらず穴場だ。


だが、今後訪問者が増えてくると、少なからずトラブルも出てくるだろうとは思い…

それもあり野岩鉄道のスタッフには「有料撮影スペースとしたらどうか」とも提案した。

すると、先の撮影者も「自分なら1,000円出してもいいですよ」と同調してくれる。

この出費が、赤字に喘ぐ野岩鉄道・会津鉄道両社のせめてもの足しになれば、とも考えつつ。


そして、12:52。

「やがぴぃ2号」発車。


往路の1号よりも、さらに利用客は少なく寂しげ。

平日ゆえ致し方ない部分もあっただろうが、平日休みの方は以降好機と捉えてもいて欲しい。

自分が行けそうな機会にしっかり足を運んで、野岩鉄道を満喫できるように伝えていく。

そしてやがては、この野岩鉄道にかつてのような賑わいが連日戻ってくるように!


まずはこの真冬だからこその、雪とスローライフが楽しめるような運転を。

停車時間の調整は、その第一歩になるのだろうと思う。

北関東屈指の秘境駅・男鹿高原駅も1分停車ではなんとも寂しくもったいない。


往路1号では列車交換で2分停車した上三依塩原温泉口駅も、すぐに発車。

どこかで見たキャッチフレーズかもしれないが、


なにもないが、そこにある


ってのは、多少郊外在住でもそもそも東京住まいだと楽しいと感じる部分もあるのでね。

ちょっと都会の喧騒を忘れ、温泉も絡めてデトックスできるのは実にありがたいのだ。


そんな部分も含めて共感した人がいたからこそ、クラウドファンディングも達成したのだろう。

もちろんこの6050系の価値も大事だし、自分も6050系そのものが好きな形式になったからこそ

万障繰り合わせて折々に足を運ぶ機会が増えてきている。

それを積み重ねて、野岩鉄道そのもの、さらに沿線への魅力を深めている途上なのだ。

観光列車「やがぴぃカー」が登場した今、それをさらに弾みをつける絶好機になる。


この好機を活かして、V字回復できるように!


その思いを共有して、盛り上げて行けるように…

さらには前後の会社も巻き込んでw


さまざまな可能性を思い巡らせながら、野岩鉄道の旅はさらに進む。


川治温泉駅では「リバティ会津119号」と交換。

この2号で唯一の、貴重な2分停車であった。


なお、クハ62103のトイレは今回、洋式に交換されたのも改めて記しておく。

インバウンドにも使いやすい、誰にも使いやすい観光列車に進化した重要ポイントである。


そして…

13:29、新藤原に帰ってきた。

こちらも所要時間39分、通常の普通列車とほぼ遜色ない走りであった。


しかし、旅の余韻はあっけなく消えてしまう。


約30分後に「リバティ会津134号」が迫ってくるとはいえ…

もうちょっと別れを惜しみたかったな、という願いは呆気なく引き上げと共に消えていった。

到着から回送まで僅か3分弱の早業で、春のスカイツリートレインによる「さくらトレイン」の

時のようなあっけない運転の終わり方になったのだった。

まぁ今後、特に検査で2月4日以降はしばらく運転がなくなるので…

次の運転再開以降は、今回の運転実績を精査しさまざま改良された運転を期待したい。


そして、このやがぴぃカーのさまざまな方面への活用も…

会津田島へも早期に実現して欲しいし、東武線へも再乗り入れがあるかどうか?

先に書いた「さくらトレイン」が今年もあるなら、まさかの併結も?とか希望が膨らむ。

さまざまな振興策を講じて、野岩鉄道への誘客増加を狙っていって欲しいと思う。