やっと、やーっと。
年末旅の記録を、ほぼ1月いっぱいかけて昨日でようやく出し尽くしたばかりですけども。
それも久々に1日2回投稿もしたりして、大急ぎで出し切ったところなんですけども。
なんなら、年明けに撮り溜めたネタもそれなりにあるんですけども。
今日は、約1ヶ月ぶりに北へ。
今回も向かったのは
野岩鉄道!
…年が明けてからしばらくして、野岩鉄道の公式ホームページに告知が掲載された。
やるんですか、このタイミングで!
昨年末には整備が終わっていた野岩鉄道6050系61103Fが、クラウドファンディング参加者向け
試乗会と撮影会を経て、いよいよ一般営業運転開始を発表。
検査の関係で、まずは1月26・28日と2月2・4日のみという変則的な運行に。
検査を挟むということは、テストランの意味合いも多分にあるのだろうと考えた。
そして肝心の車両の愛称は
やがぴぃカー
列車名は
やがぴぃ○号
…む、むぅ。
あくまで正直なことをまっすぐに書いてしまうと、最初はなんとなくピンとこなかった。
野岩鉄道のキャラクターとはすぐに分かったものの、はて?と目が点になったのは否めない。
それまでの所謂観光列車の類とは、相当に色が違って見えたように感じたのだった。
…ただ、運転開始自体は待望久しかったこともあり、早々に予約手配に動いていた。
このあたり、昨年末のスペーシアXとは随分とスタンスが異なる。
それは新型車両でなく、既存車両を再生延命させる趣旨もあったからだと思う。
限られた材料の中、どれだけ工夫を凝らしてくるのだろうか?
…そのあたりの興味も手伝って、2ヶ月連続での遠征となったのだった。
予約も滞りなく済み、今日を待っていた。
往路をスペーシアX1号にしたのは、結構想定外ではあったが。
スペーシアX1号で東武日光まで行き、そこから普通列車2本を乗り継いで新藤原へ。
鬼怒川温泉から先は、昨年末と全く同じ列車である。
10:39、61102Fによる定期普通列車鬼怒川温泉行きを見送ってから僅か2分。
入線正面は、昨年末の61102F出庫の時となんら変わらないが…
鬼怒川温泉側には、今回の「やがぴぃカー」のヘッドマークが!
…そして、新藤原駅構内には雪が!
1月半ばくらいから折々に降り、前夜から今朝にかけても降っていた様子。
そのためか、雪を踏み締めるとキュッキュと鳴り、まだ柔らかい。
ようやく、自分が求める野岩鉄道のそれらしい冬のシーンに対面である。
同時に、新藤原駅構内でやがぴぃカーの乗車受付が開始された。
名前を言って発券してもらうあたり、先日の宇都宮ライトラインの撮影会か、はたまた舞台等の
取り置き精算をしているようで、なんとなくこそばゆい。
4番ホームに上がると、ここで見るのはいつもの列車の発着のように見える。
そのあたりも、今回の野岩鉄道の「やがぴぃカー」は意識しているようである。
ただ、車内に入るとその様相は変わる。
有料座席は鬼怒川温泉側のモハ61103のみだが、クハ62103についてはサイクルトレイン運用に
対応してドア横のロングシートを一部撤去し、自転車の積み込みを容易にした。
そしてクハ61103の車内。
メインは、計20席設置された畳席。
感覚的には、両国国技館の桟敷席に近いものがあるだろうか?
両端席はまぁ良いが、中間は混雑すると出入りしづらそうなのは今後どうなるだろうか。
その他は掘り炬燵2区画に、昨年春に廃車された61101Fから移植された運転台席が2組。
座敷席と掘り炬燵には、6050系のシートモケットから作られた座布団が置かれていた。
これは、利用客からの要望を反映したものだそうで、座り心地は良好であった。
運転開始にあたり、出発式の類は残念ながら行われなかった。
10:51、比較的静かに「やがぴぃカー」のその歴史は始まった。
モハ61103は、座席以外に関してはヘッドマークと同じステッカーと、新たな座席番号が追加で
貼り付けられたものの、それ以外は運転台側の行先表示幕含めてほとんど変化はない。
今回の運転開始にあたり、座席整理券については硬券が。
運転台席利用券は車内補充券と同じスタイルのものが準備された。
座席番号は、予備知識が無かったため番号表示を探すのに少々難儀。
畳席の場合、窓枠の下部にあるために注意を要する。
肝心の利用率は、平日ということもあり少々寂しいスタートになってしまった。
もっとも、今後平日運用もうまく増やしつつ、また関係各社との連携策やイベント企画を講じて
利用増加に向けて布石を打っていって欲しいと願うばかりである。
尚今日は、日テレ鉄道部のカメラ取材が入っていた。
列車は、川治温泉付近と湯西川橋梁のビューポイントで減速運転。
ようやく待望の、奥日光の雪景色!!
…地元は大変だろうけどね(°_°)
ここで、やっと、冬らしい自分の好きな野岩鉄道の風景に再会した。
そして、湯西川温泉から上三依塩原温泉口まで運転台席を確保していた。
座席は6050系のボックス席のモケットを張り替えて利用。
半室運転台風に周囲が仕立てられ、カーテンで区切ることもできる。
なお、マスコンは固定されてしまっているのと、前面展望映像はただ流すのみ。
同乗したスタッフが列車に合わせて位置をそれとなく合わせるというw
…そんなことを体感しながら、11:16に上三依塩原温泉口駅に到着。
実はここまで、停車する各駅の停車時間はほとんど無かった。
ここでようやく、列車交換のために「2分停車」となったためホームへー。