いつもなら、何の気なしに乗るだけの路線だった。
腰を据えて撮影とか、記録だとかはこれから先も無縁だとばかり思っていた。
しかし、また迫ってくる次の波に対しては、見ないふりを決め込むのは無いなと思った。
ーシンプル・イズ・ベストー
シンプルなものこその深みを探す記録行脚へー。
記録に歩くなら、これまで縁が無かった駅にも積極果敢に降りてみようと思った。
それは、これまでにも引退していった車両の時にも、折々にやってきたことだったが…
さて、今回は東急大井町線。
自分にとって、大井町線の駅の中で一番縁が無かったのはー。
緑が丘駅。
いつも利用している方が読者に居たら、ゴメンナサイという感じですけど。
目黒線がすぐ近くを走り、合流する隣駅の大岡山までの駅間距離はわずか0.5km!
大岡山側は目黒線上り線を乗り越し、急カーブと急勾配で下って大岡山地下駅に滑り込むために
ちょっとした山岳路線のような様相で、5両編成でもギリギリ編成全体の捕捉は難しい。
もっとも、溝の口方面行きはゆっくり進入してくるし、意外にホーム広めで意外に撮りやすい。
そして自由が丘側も、割と幅が広く残されている。
このことは、溝の口方面ホームでも同様で、後日改めて記録を試すこととなっていく。
まだ大井町線は全列車ツーマン運転。
各駅で車掌のキビキビとした扉開閉動作が見られるが、東横線ですらワンマン運転が始まった今
車両と共に記録を残していく鉄道風景になってきているようである。
そして、編成撮影も割と余裕がある。
編成が短くなったとはいえ、まだ全15編成…旧2000系含め全18編成が残っている。
こうして余裕があるうちに、撮りやすい駅でコンプリート…なんてのも乙か。
自分はそこまで執着していないけど。
好収穫を得て、また南下を続ける。
大岡山は、地下化の過渡期から折々に利用していたことがある。
かつて、駅前にあったライブハウスに行ったことも。
もっとも、基本は目蒲線or目黒線⇄大井町線の乗り換えばかりだったが。
そして、旗の台へ。
同駅では日中でも20分サイクル、朝夕は10分に満たないサイクルで緩急接続がある。
急行運転開始に合わせて2面4線に改築されたが、あまりの変化ぶりに以前の記憶は皆無。
なのでここでは本線発着、副本線発着と2パターンの撮影ができる。
但し大岡山側はカーブがきつく工夫が必要だが、それは追って。
緩急接続以外にも池上線との乗り継ぎもあり、発着ごとに利用客の動きは多い。
ただ、ホームドア設置後は少しホームが手狭に感じるようになってしまった。
急行停車駅は、停車位置が駅によってまちまちに。
この旗の台は、ほぼホームの中間に停車することになる。
不慣れだと目の前に停車しないなんてことはよくある話で、乗る時には必ず確認しておきたい。