頑張って5時前に起きて、春日部からリバティに揺られて南会津までやってきた。
自分にとっては4ヶ月ぶりの福島。
一番身近な福島。
それでも遠い福島。
片道3時間半強…東海道・山陽新幹線なら東京発の「のぞみ1号」だと岡山越えて福山まで。
東北・上越・北陸新幹線だと東京発なら終点に着けて、先に進めていたりする時間感覚だ。
…ま、ここからは先を急ぐ旅じゃないから、これでいいのだが。
9:40過ぎ、スカイツリートレインの扉が開いた。
はやる気持ちを抑えつつ、車内に座席確保に向かう。
普通列車使用とはいえ、座席のヘッドカバーはそのまま取り付けられていた。
そういえばサクラトレインの時もそのままだったか…と後から思ったけど。
座席は、滅多に座る機会の無かった運転席後部に確保。
扉が開いて客が散り、また静かになる会津高原尾瀬口駅構内。
普段のスカイツリートレインなら、列車の特性もあるのか2・4号車の扉は〆切扱いとなるのだが
ローカル普通列車に使用されるからか、今回は全ての扉が開閉されていた。
それでも4両編成で片側4ヶ所と、かつて短期間存在した1800系通勤型化改造車より少ない。
それにしても、この一年余でずいぶん接する機会が増えたスカイツリートレイン。
それでも、過去の経緯による新たな風景での出会いはまだまだ多くある。
10年ほどに渡る“空白の時間”を埋め切ることは、果たしてできるのだろうか?
ともかく、栃木・福島の県境を越えたのはまた大きな一歩になる。
LEDはうまく写せないけど、まずそこにいることが大事。
その場所で撮れたことが、まず大事な記録だからね。
まだ時間があって、改札外にも出てみると…
まだ春の色が残っていることに、心を強くしてシャッターを切る。
そういえば、浅草界隈では敢えて撮らなかったカットだった。
あちらは一般観光客も混ざってとてつもない盛況だったが、こちらはほとんど注目されず。
スカイツリートレイン自体も、都心側と比べると実に静かだ。
それだけに、行き過ぎた自我は普段以上に目立つことになる、
1ヶ月遅れの“サクラトレイン”をどっぷり堪能したら、いよいよ発車時間だ。
見送る人もなく…
寂しくも、まぁ今日も帰ってくるし。
と、この時はまだ思っていた。
会津高原尾瀬口駅の「憩の家」で買ったビールを開けて…(早い)
いざスカイツリートレイン奥日光・南会津大自然の旅、開始!!