10月1日。
たくさんのありがとうを乗せて、上越新幹線E4系Maxは今度こそ定期運行ラストランを迎えた。
しかし、最後にもう4回、旅行商品としてのラストランがあることは事前に告知されていた。
10月9日 新潟→盛岡「サンキューMaxとき&やまびこ」
10月10日 盛岡→新潟「サンキューMaxとき&やまびこ」
10月16・17日 新潟⇄東京「サンキューMaxとき」
9月まではコロナ禍で直前に設定中止になるなど諸々に翻弄されまくっていたが、緊急事態宣言も
10月1日で解除されたことから、最後の4回は予定通りの催行が決定。
このラスト4日間は、泣いても笑っても最後のお別れとなり各所は大層賑わったそうだ。
…さて、自分は。
9月26日にあらかたのお別れをしっかり済ませていたので、全く撮影に出ない考えもあった。
しかし、周りの賑やかさがなかなか鎮まらなかったw
10月9日こそ業務延伸で撮影を取りやめたものの、10日は別のイベントで上野に行く計画が事前に
決まっていたこともあり、その前に大宮でのスイッチバックを狙おうと考えた。
10月10日11時過ぎ。
大宮駅に着いてみると、16番線の案内盤にはこんな表示が。
団体437号
…それが今回のコードネームだった←なんか違う
とりあえず自分は、17番線側に上がり、ひたすらに待つ。
10月に入り、だいぶ空気も涼しくなり、穏やかに楽に待っていられたのが幸い。
前日に分散したか、それとももうお腹いっぱいなのか、そこまでたくさん人も集まらず。
しかし、15・16番線ホームの先端に脚立を持ち込む輩の姿を認め、見回りに来たJR東日本社員氏に
使わせないように連携を取ることも忘れてはいなかった。
12:28頃。
想定より5,6分早く、いざとなるとちょっと慌てたが…
一部逆走の形で、東北新幹線から16番線に入線してくるところを激写!
駅撮りは、これで最後。
猶予時間は、約13分。
そして、16番線に停車する姿を撮影するのも、これが最初で最後。
早速E5系との並びが。
ホーム上屋の暗さが気にかかっていたが、今のデジカメ、スマホは全く意に介さない。
手軽に綺麗に撮れるようになった今の時代は、本当にありがたい。
昔のコンパクトカメラ、とりわけレンズ付フィルムといわれたものだとフラッシュ必須の環境。
それがこれだけ綺麗に撮れるのだから、十分御の字である。
結構な人手があったもののほぼ労することはなく、最期の姿を存分に撮影した。
16番線はサンキューMaxの乗客も多かったので、無理な移動はせず。
というか、そこまで行く気力は残っていなかったというか、後々の予定もしっかりと控えていたし
極端に無理はしないという抑速ブレーキが働いていた。
そして、東京方に移動。
ここで、顔の左下の【シミ】といえるものの存在に初めて気づく。
ずっと高速で走ってきた激闘故なのだろうか。
こちらでも思い思いに、最期の撮影タイム。
そして、12:41。
声を掛けてくれた友と共に、新潟に向けて走り去っていくE4系を見送った。
これをもって駅撮りを終えたが、穏やかに過ごせたのは幸いだった。
但しこの日は、この後が大変で…
上野に行くために、上野東京ラインに乗ろうとしたら
停電に巻き込まれる。
変電所火災による停電。
乗る予定の電車が入線してきた所で、大宮駅構内の電気が一斉にバチンと落ちた。
ここからがもう大変で、東武野田線→伊勢崎線→東京メトロ日比谷線経由での迂回はできたものの
今度は上野某所でのイベントに行ってみたら、日付が指定のチケットを持っていたにもかかわらず
混雑で入場規制、整理券制で3時間待ちと言われ、気持ちがぷつりと切れた。
大爆笑ならぬ、大激怒案件ですぞこれは!
平日振替もできるとか言われたが、仕事が休めないんで2,000円のチケットは紙屑と化す。
そしてその後味の悪さは、16日、最後の撮影まで引きずる結果に。
…その16日は結局、秋葉原駅の総武線ホームからの撮影を決行した。
ちょうどトンネルから出てくるポイントを俯瞰できる場所を見つけ、早くから待機した。
E5系やE7系でウォーミングアップしたところまでは極めて順調だったのだが…
11:28。
これまでにも一連の撮影で曇り空にはなかなかに翻弄されてきたが、最後にこうくるか!
これは自分原因もあるのかもしれないが、よりにもよってこのタイミングで!
この出来事から、奇を衒ってどこか別の場所で撮影しようという意欲は完全に失った。
最後はもう、どうにでもなれという思い。
8月・9月と、そして10月10日と存分に撮れたからもういいかと割り切って、気持ちを即座に翌日の
名古屋旅に向けてバチンと切り替えて、一連の撮影を完全に終えたのだった。
新幹線の一系式をここまで追ったことはこれまで無く、そしてこれからもきっと無い。
自分の中では、0系を超えるものは無い(新大阪→博多南間乗り通し)とずっと思ってきたのだが
ここにきてここまで撮影し、乗った新幹線が出てくるとは思わなかった。
しかも、大嫌いだったはずのE4系で。
複雑な気持ちはずっと抱えたままで、最期まで翻弄されたのも自分らしいが…
これで気持ちも区切りをつけ、また前を向くことができる。
これで本当に、今年の長い夏は終わり。
あとは寒くなる一方だが、緊急事態宣言も明けて楽しみがあちこちでまた動き出している。
次の休みにはどこに行こうかという楽しみの糧を育てながら、もっともっと前へ!