2021.2.24 西武9000系9104F廃車回送【後】〜通勤型鋼製車10両固定編成の終焉 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。


さて、アントで押し込まれたなと思っていたら、今度は構内移動機のD16に牽かれて出てきた。

構内入れ替えの手順

①アントで一度基地構内に引き上げ、構内待機のD16を西武秩父方に連結
②D16により駅ホーム付近まで引き出した後、再び押し込み、飯能側1・2号車を解放する
③残り8両を引き出した後解体(搬出)線に押し込み、廃車となる飯能側3〜8号車を解放する
④残った9・10号車を引き出した後、1・2号車のいる線路に押し込み、連結して終了

短笛を時々鳴らしながら、重い走行音を響かせてまたゆっくり引き出し。

かと思えば、また戻っていき。

その一部始終を、錯綜した情報をくぐり抜けてきた同業氏達と共に見守った。

それら一連の入換を、およそ50分ほどで粛々とやり切ったのだった。

これらを見届けて、秩父漫遊きっぷの特典消化を兼ねて一旦西武秩父駅に移動。
秩父グルメを堪能して、

ひとっ風呂浴びてスッキリ‼️

…秩父に行ったなら、これらもやっぱりしておきたいよね。
そして帰り、再度横瀬駅を降りて。
役目を終えた中間車たちを見るために、アンダーパスをくぐって新しく出来た道から眺める。
…一旦車両基地側から回って、迷いに迷ったのはここだけの話である(苦笑)

早く出てきた月に照らされつつ、長い任務から解き放たれて永遠の眠りについていた。

これをもって、西武鉄道から「サハ」の表記のついた車両が消滅した。
もともと短編成を組み合わせて走ってきた西武鉄道にとっては少数派。
すでに形式を100番単位で振り分けた6000系量産開始後の製造で異例ではあったが…
この9104F連結のサハ9404・サハ9704が、歴史上最後となったのだった。

そして、発車する飯能行きから最後の見送り。

中間車6両は廃車となるが、先頭車含む4両は数ヶ月後に多摩湖線での再起が待っているだろう。
ここのところのパターンからすれば、早ければ夏頃になるのだろうが…
新たなスタイルで、これから先も永く活躍して欲しいと願うばかりだ。

これで、9000系10両固定編成の記録は終わった。
追いに追ったのはこの2ヶ月半近くだったが、その間様々なことを考えた。
それらの一端を今後もここに書き遺し、伝えていけたら幸甚である。
まずは9000系、そして自分にお疲れさんと言っておきたいw