阪神電鉄武庫川線赤銅車引退〜あの夏、TUBEと共に過ごした記録と記憶 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

6月2日。
阪神電気鉄道武庫川線に残されていた最後の赤銅車と呼ばれる優等列車用塗色の電車が、かねてから
改造されていた5500系が専用塗色を纏って営業入りしたことに伴い、入れ替わりに撤退となった。
本来5月の引退を予定していたがコロナウイルスの影響で一度延期となり、撮り鉄の密を避ける為か
これまでの東京メトロや東武鉄道、さらに西では阪急電鉄に続いて予告無しの運用離脱。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、現状の情勢を考えたら致し方ない部分もあるのかもしれないが
ここ最近の撮り鉄マナーの更なる悪化も考えると、阪神電鉄としても心苦しいものがあるのだろう。

折しもその前日、7月25日に甲子園球場で5年ぶりに開催予定だったTUBEの野外ライブも中止決定。
高校野球は春に続いて夏も中止が決まり、ことのほか寂しさが募る甲子園界隈になっている。

さて、TUBEのライブを引き合いに出したくらいだから、阪神電鉄に乗った機会は振り返って見ると
やはりTUBEのライブを見るために甲子園球場に行った時が最初かなと考えたのだが、さらに記憶を
辿ってみると、2001年のゴールデンウィーク頃に別ライブで大阪に赴いており、その際何故だったか
阪神尼崎駅で会社からの電話を受けて「尼崎にいるので」と返した記憶があるので、その時が初か。
ちなみにTUBEのライブで初めて甲子園球場に行ったのは、そこから4ヶ月後のことである。
(実際に甲子園球場には、1997年夏に母校の高校野球部が出場したためバスで応援に赴いている)

その後阪神甲子園球場には2009年までに計6回、その他もろもろで関西には15回以上は訪ねているが
殊に阪神電鉄の利用は目的上極めて限定的にならざるを得ず、最後に利用した記録は友人の結婚式に
参列するために関西を訪ねていた2011年2月13日山陽須磨→阪神尼崎→大阪難波間が最後だ。

そんなこともあって、阪神電車を撮影した機会も極めて限定的で記録はかなり少ない。
デジカメ導入以前は撮影したかどうかの記憶も覚束なく、初期データも整理不足で散逸。
最初に出てきたデータが2008年9月6日土曜日、折しも今回引退した武庫川線を初訪問した時だ。

mixiに書き残していた日記によると、先に甲子園球場に立ち寄った後ホテルにチェックインに向かう
道すがらに武庫川線を一往復、これで阪神電鉄を全区間完乗(当時)したとの記録が残っている。

実に特徴的な本線と武庫川線のスイッチバック式の連絡線も漏れなく眺め。

ただ一往復だけ、足早に訪問して終えたのが今になっては残念。
しかし当時は方向板装備の青銅車も残っていたし、JR・私鉄を問わず関東では当時でもなかなかに
レアやネタがあちらこちらに点在していたから、じっくり腰を据えてとはいかなかった。
なにより、当時はTUBEのライブに対してもまだまだワクワク感が強かったとみえてw
やはり甲子園球場という独特の雰囲気が、自分を高めさせていたのだろう。

それだから、阪神電車は撮り数が少なくともその雰囲気だけでも十分に楽しめる。
ついぞ阪神タイガース戦の開催日に乗ったことはまだ無いが、その熱い雰囲気は独特のものがあった。
唯一違うのは、広義的な意味で観に行く全員がホームだということくらい。

2009年9月5日、土曜日
そして翌2009年も、甲子園球場にTUBEのライブを観に出かけている。
現時点で、自分が甲子園球場に行った最後の時だ。
この時は宝塚から阪急宝塚線と能勢電鉄を初訪問して巡り、ホテルチェックインに絡めて阪神電車で
大阪難波〜甲子園間で移動を行っており、3月に開通した阪神なんば線の恩恵を存分に受けている。
(阪神なんば線自体は、この年の6月に新規開通区間を事前に乗車済み)


馴染みの薄い関西ゆえ、どこでどう撮ったとか細かい記憶はもう散り散りになってしまっているが。
現在はジャイアンツカラーと揶揄されがちな新色になってしまっているので、この赤銅色は貴重。
このカラーが、基本シンプルなデザインの阪神電車を引き立たせてくれた。


そして、阪神尼崎から臨時特急で甲子園に向かう。
奇しくも、前年に武庫川駅で遭遇した編成だったようだ。
TUBEのライブ開催日なのに、タイガースマークなのはご愛敬なのかな。
ちなみに2000系もすでに引退していたことを、これを書いていて初めて知った。

数少ない記録を見返しても、あの夏は暑くも楽しいことばかりだった。
今年は5年(自分は11年)ぶりにその雰囲気が味わえるかと思い、遠征計画も練っていたのだが…
情勢ゆえ残念で仕方ないが、いつかのリベンジを期していきたい。
赤銅車の姿はもはやないが、新装なった武庫川線含めニューエイジの阪神電車を楽しみに!!