東急電鉄8500系8606F、ついに引退 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

ちょうど2年前、こんなブログを書いていた。
その中でも注目の筆頭株とみていた田園都市線の8500系8606Fが11日、引退した。
最後の方向幕装備車で、かつスカートも付けないままで注目を浴びてはや数年。
幾度も廃車の噂が流れ、その度に廃車回送はいつだと格好のガセネタ対象に上がり。
今回も一部で15日だと虚偽情報が流される不毛な情報戦の中で、ひっそり運行が終わっていた。

そんな8606Fとは、先月偶然に遭遇できたのが最後。
朝の運行を押上で終えて、そこから長津田まで長駆回送されるという変な運用の途上に、渋谷で。

ちょうど田園都市線の電車に乗るところでラッキーだったけど…

回送だから、記録できるのもこれで終わりなのかな

と、この時は漠然と割り切って考えていたのだが。

意外にも、梶ヶ谷であっさり追い抜きましてw

せっかくだから、長津田で迎撃することに。

面白いのはこの運用、また長津田から客扱いするという。
それで中央林間まで行って、また回送で長津田へ戻って、夕方まで入庫。
どうしてそんな可笑しなことになってるのか知る由も無いが、ともかく乗れることになった。
到着してから幕変換だったので、レアな行き先も捉えながら撮影。

って言っても、方向幕以外は他の8500系とそんなに代わり映えはしないw当たり前だが。

車内のシートモケットは、引退まで赤を堅持。

プレート類の脱落もなく、無事に走り切ってくれたようだ。

何より、東武線直通対応車と違ってスカートも付かず、原型のまま走り抜いてくれた。
製造から45年、十分すぎる働きだっただろう。

そして長津田から約10分、いつも通りの爆走を堪能して、短い旅の終わり。

わずかばかりの乗客を下ろして、速やかに長津田に戻っていった。

最後の姿は、後続電車で長津田に到着する直前、入庫していく8606Fとすれ違い。

2年も経つと、東急田園都市線もだいぶ様変わりした。
案の定8590系は先に姿を消し、2000系もまさかの9020系と名を変えて大井町線へ転属。
8500系も残り16編成となり、少しずつファイナルカウントダウンが近づいてきている。
さまざまな情勢変化に翻弄されながら生き永らえてきた同系列も、先が見えてきただろうか。

それでもまだ、東武線に直通しながら元気に走る姿には接することができる。
今すぐ、は情勢的に厳しいが、落ち着いた暁にはその爆走ぶりをまた存分に堪能したいと思う。