これにより方向幕を装備した編成は消滅、ついに日比谷線の03系は残り1編成となりました。
そんな03-102編成ですが、先月末に撮影していました。
1月31日
もう夕方でしたが、乗り入れ先の東武スカイツリーラインで迎撃していました。
いつもなら急行で素早く帰るところでしたが、接近を把握して待っていました。
それがもうすぐ、永遠に走り去る時が近づいている。
機器は旧来のツーハンドルのままで、登場当時の主流を今に伝えていました。
これは、2000年に中目黒駅で発生した脱線衝突事故の際の代替新造車。
したがって03-102編成の802号車は、03系グループの最新車両でした。
03系の中では唯一の日本車輌製でもあったほか、同時に最後まで残った昭和製の03系でした。
この30年余りは、東武線の変化・発展著しい時期でした。
その変化を見届けきることなく、引退していく。
重層化されたホームに発着する風景も、いよいよ見納めが近い。
さまざまな風景に揉まれながら走り去り、後任の13000系にバトンを渡していく。
仲御徒町で最後に見送ったのが、03-102編成との別れになりました。
1994年製で7次車に分類される、VVVF・方向幕LED・オール3扉の03系グループ最終形態。
そして、第二の働き場所を求めて地方私鉄への転用も始まっています。
日比谷線からはまもなく消えていくが、これから先も末永い活躍を期待したい。