2019.7.4 伊豆急行クモハ103引退記念特別運行④終 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

あっと言う間に停車時間は過ぎる。
そろそろ伊豆急下田に戻る時間…

という時に、また雨が降り始めた。
それもかなり強い勢いで。

ギリギリまで粘って、片瀬白田での撮影を終える。

熱海行きのリゾート21黒船電車の到着を待って、15:07に発車。

…片瀬白田駅を出て加速をしていくところで

米米CLUB・君がいるだけで

が脳内をジャーンと流れるのは、平成初期にJ-POPにハマった世代ならではかw

「素顔のままで」
1992年4月13日〜6月29日、毎週月曜21:00〜にフジテレビ系で放送されたドラマ
出演:安田成美・中森明菜・東幹久・的場浩司ほか

この海岸線をヘリコプターが低空飛行で空撮してたのかと思うと、100系が現役バリバリで走っていた頃は
大らかかつバブリーな名残のある良い時代だったのかなと思う。
実際この100系も、ローカル用にしては国鉄急行型にも劣らないデラックスな名車だったが。

雨脚はまた強くなってきている。
往路のように窓も開けられなくなり、のんびりとした旅が続く。

それぞれが思い思いに、100系との別れを惜しんでいる。
時に司会進行をしていた社員氏と談笑したりもして、穏やかな時間。

そして、15:35。
伊豆急下田駅2番線に到着、さよなら運転の旅を終えた。

それでも入換開始までには20分ほどの時間があり、社員氏の仕切りで車内撮影タイムが設けられた。
3人ずつ1分半の区切りで、こちらでも思う存分最後の撮影をする。
誰もいない状態で、スッキリと撮れるのもこれで最後。

大きな窓、古い表記類。
昭和を思わせる懐かしいアイテムが、また一つ記憶の彼方へと消えていく。

2番線到着ということで、また外観も存分に。

…といきたかったが。

15:42に1番線に「スーパービュー踊り子7号」が到着したため、このアングルはすぐ撮り納めになった。

それでも、こちらもほどなく消えていく運命であろう251系との並びにまたシャッターを切る。
全てが全て、撮り逃せなかった貴重なシーンの連続に感慨を深くした。

そして、15:55。

入換信号の現示に従って、伊東方に退出。

外に出て、しばらく待つと…

5番線に入線。
ここでまた、豪雨予報アラームが鳴る程の強い雨の中で停車。
この時点で既に下田側のサボは外されていて。

伊東側のヘッドマークも、外されて車内に収納された。

そして、パンタグラフも降りて、しばしの眠りへ。

この姿を見届けて、16:15発の普通列車で下田を離れた。

…そして昨日、7月7日で引退。
穏やかに全てのイベントを終え、深夜に伊豆高原に回送されたそうだ。

奇跡の復活からわずか8年。
寂しくはあるが、その奮闘は間違いなく記憶に刻まれた。
その獅子奮迅の活躍ぶりに感謝したい。

この後の処遇はまだ決まっていない。
何処かで保存されるのか、それとも。
色んな希望的観測も聞こえてくる。

でもそれは、自分は敢えてしない。

鉄道趣味人の妄言に近い戯言と受けとられかねないからだ。
だから自分は、適切に、とだけ言っておこう。

ちゃんと最後に行けた。
ちゃんと最後に乗れた。
ちゃんと最後に撮れた。

そのことを善として、締めとする。
…また振り返りや、そのほかの事も書きますけどね。
お読みいただき、ありがとうございました。

憧れのハワイアンブルーよ、永遠に!