小田急ファミリー鉄道展2019 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

5月25日土曜日、午後。

大宮から湘南新宿ライン〜小田急線で南下し、次に向かった先は海老名。

ロマンスカーミュージアム建設工事のために、例年10月が5月開催になった小田急ファミリー鉄道展へ。

今回の小田急ファミリー鉄道展最大の目玉は3000形SE(SSE)と、70000形GSEの並び!

 

 

奇しくも鉄道友の会ブルーリボン賞第1号受賞車と、2019年最新受賞車の時空を超えた豪華な

並びが実現。

 

その年の差、実に62年!!

 

改めて並んでみると勿論GSEに至るまでの進化の形が見られるが、SEの実に先進的なデザイン!

こんな電車が昭和30年代に試験で145km/hも出し、箱根路を毎日走っていたのかと思うと…

ロマンがあるし、改めてすごいことをやっていたのだなと思う。

 

今回、3000形SEは初めてその雄姿を間近に見ることができました。

前回の屋外展示は2007年だったらしいですが、色々仕事とかドタバタしていてノーチェック。
元号が変わったこのタイミングで見れたことは、小田急ファンの末端としてとても嬉しいこと。
 
先頭のデハ3021は、1993年の保存に際して前頭部を復元。
もっとも前頭部だけなので、実は側扉など細かい部分は原型ではないことに留意。
 
それでも、現代でも見劣りしない実に秀逸なデザイン。
 

なお、3000形はロマンスカーミュージアム建設前、かつ5両編成での展示は今回が最後。

中間車2両は展示スペースの関係上解体されることが決まり、今後は3両のみの保存となる。

今までタイミングが合わず見れてこなかったので、今回間近で見られたのは大変に貴重な機会になった。

 
「A号車」「B号車」というサボは、5両編成時の本線重連仕業時に区分していた名残との由。
 
デハ3025は、最終期のSSEとしての形のまま。
実際にこのスタイルで走ったほうが長かったので、馴染み深い世代はなお多いだろう。
バンパーと電連が盛られ太くなったが、これはこれで好ましいデザイン。
 
一度、現役時代に走る姿を見てみたかった。
実際に「あさぎり」に乗る機会を得たのは、SSE車完全引退から3年後の1995年の夏となる。
 

さて、せっかくだったので26日にも当初の予定を変えて海老名へ。

さらに気温が上がり、前日より来場客が増えていたせいか…

お世辞にも第一会場内の雰囲気は宜しくなく。

ことに車両展示は撮影場所から動かず、動けずであわや群衆雪崩寸前の状況。

そんな状況に点々から罵声、怒号が。

さらにはそれに反応して掴みかかっている人もいたり…

ピリピリした雰囲気はなかなか払拭できなかった。

これではファミリーというには程遠く、一部鉄道趣味者の悪い部分が出たなという印象。

 

ただでさえ暑い中で、どうしてそういう所に不毛な気力・体力を消費する人がいるのだろう。

ファミリー鉄道展と銘打っている以上、様々な客層が見に来ているのは冷静になれば分かる筈。

今回は、3000形登場という極めて特殊な状況ではあったが…

これから先のイベント運営には課題も残したか。

鉄道は基本ワンマン運転な趣味だから、その特性を考慮し動線を考えていかねばなるまい。

フリーに見られるに越したことはないが、最悪の事態も見越し安全策を考える時期に来ている。

その点では、他社のイベント運営事例も積極的に見習い…

慎重買っ大胆に取り入れていく勇気も必要になるだろう。

付け焼き刃的に、正面アングルだけ行列規制を講じてもいたが…

それではトラブルのリスクも上がる。

実際「こっちは暑い中1時間も並んでるんだ!」と声を荒げている人も。

規制するならするで、西武鉄道などのように前面部分スペースを時間で区切るのも一つの手だ。

ただでさえ足場の悪い車両基地構内、関係者各位の実情に即した運営を望みたい。

 

…もちろん、一部の鉄道趣味者への常識的な行動を切に望みたい気持ちの方が大きいのだが。

その他、保存車両に対する扱い云々というのもあるが、これは機会を見つけて別記事に上げたい。

 

ちなみに、3000形と同じ番線に、箱根登山鉄道カラーの1000形4両がいた。

展示車として公表はされていなかったので、3000形入換用途として置かれていたようだが…

ちゃっかり2日ともネタ幕を掲出していたのは、小田急らしいご愛嬌と言うべきかなw

25日の「箱根湯本 片瀬江ノ島」なんて、かつてに実際走っていたら確実に箱根湯本まで行かない運用www

 

さて、第一会場内では今回のSE車展示にまつわるドキュメントも映像で公開されていた。
こんな記録ものちのち、とてつもなく貴重なものになる。
 
このほか第一会場内では、恒例の体験展示のほか小田急を始め出展各社のグッズ販売が大盛り上がり。
箱根登山鉄道の名物社員氏にも昨年秋以来の再会をしたが、相変わらず会うとトークが全開になるw
 
第二会場のビナウォークでは、連日ライブイベントが開催。
25日には久野知美さん、南田裕介さん、木村裕子さんにスギテツのお二人。
26日には立川真司さんと小倉沙耶さん、鈴木まりえさんが登場し、両日とも大盛り上がり。
 
しかし、聞いた話では両日で運営サイドの会社が違い、ステージ後の物販運営方針について戸惑いが。
ことに26日はそれに関して急遽出演者側のサポートに入る事態になったが、そこで矢面に立つ場面が発生。
それならそれで事前に出演者側にタイムスケジュールを通知し、しっかり打ち合わせておくのが
運営の義務のはずだが、場当たりかつ高圧的とも取れる対応に後味の悪さが残ってしまったのは
これまでになかったことで、大変残念だった事柄だった。
 
他の芸能人と鉄道タレントでは(人や事務所によっても違うが)これまでの慣例の違いもあるし
それらの状況をお互いにしっかり示し合わせた上で適切な形を作り出し、円滑に運営できるよう
きっちりしていただきたいものである。
ダメならダメなりの言い方、やり方があり、それができてないから経験者として口を出すのだ。
 
そんなことで対応があれこれとあったので、イベント後の3000形入換作業は。
かろうじて海老名駅の跨線橋の上から、車両基地構内に再び引っ張られていくところに遭遇。
無動力ながら、動いている3000形を見た最初で最期のこととなりました。
 
今回は、いろいろな部分で綻びが見られたイベントになりました。
ロマンスカーミュージアムの建設も決まっているのだし、次に向けて改善ができる部分は改善を
強く促して、来場客がより楽しく、満足のできるイベント作りをお願いしたい。