本日、国立市主催の旧国立駅舎再築現場見学会が開催されました。
一般公開・事前応募制で、9:00から15:00まで全6回の開催。
工事経過や工法などの貴重な話を、見て聞いてきました。
現場事務所で受付を済ませて最初に見たのは、屋根構造と壁の部分の複製。
ここで開始までの時間に、少しばかり説明があった。
今回、瓦はすべて新たに製造されたものを使用しているが、解体前の瓦も展示。
この瓦にまつわる話で興味深かったのは、
・完成当初の屋根の色は、今よりもオレンジっぽかった?
という新説が。
この解体された屋根の瓦の塗料を調べてみたら、そう推定できるとのこと。
国鉄分割民営化直後の一時期、塗られたものの地元の猛反発で短期間で消えたというオレンジ色屋根。
この時の考証は、実は強ち間違いではなかったのかも?
ただし今回は、2006年に解体された当時のこの色で復元との由。
・外壁は建設当時の材料は存在せず、モルタルで雰囲気を近づける工夫も行う。
何パターンか塗って、検証を経て最終仕上げになるそうだ。
さて、時間になり現場へ移動。
・解体された旧駅舎の部材のうち、建設当初からの旧部材は全体の8〜9割残っていて、今回の再築工事では7割程度再用。
中でも屋根組はほぼ旧部材を再用しているとのことで、一部は埋め木などの補修を行っている。
埋め木の部分には焼印が。
完成の際には隠れてしまうので、貴重な光景。
続けて、外観へ。
刻印もしっかり読めるように、塗装も工夫されている。
その後は、希望制で高架下の市民プラザの展示へ。
トータルの見学時間は1時間半ほど。
参加者は抽選で決められていましたが、中には政治利用しようとしているのか?左寄りな方や側から聞いて
無茶な質問(要望?)をしている老婦人もいましたが、概ね穏やかに推移しました。
また進捗状況は随時追っていきます。
貴重な機会を設けていただき、市には感謝!